名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第9話 今夜ついに解禁!本当の敵が今隣に
--------------------------------------------------------
幼稚園でバザーの日、真央がレイナと結城が親しげに写る写真
を幼稚園のママたちに一斉送信した事で、一気に辺りが固まっ
てしまう。
レイナの夫・功治はどういう事かと詰め寄るが、偶然に会って
送ったときのものだとし、奥さんの事を信じてあげて欲しい
という。侑子は真央がメールを送信した人物である事を実感
し、彼女の元に詰め寄る。そしてどうして人を傷付けるような
事が出来るのかと問う。しかし真央は自分がメールしたという
証拠はないとし、発信元がフリーメールである事。一番品に
拘っていた人が品のない行動をしている事に高笑いする。
侑子は人が不幸になるのを望むよりも自分が幸せになる方法
を考えた方が良いと告げる。

彩香は健太に対して、どうしたら健太のように頭が良くなれる
のかを問う。テストの時はいつもドキドキする事を告げると、
健太も自分も同じであることを告げる。
そんな中、涼羽が彩香の元に行くと、彩香の母は不倫している
のか?と問う。結城はすぐにその会話を止めるが、彩香には
不倫がなんなのか分からなかった。
彩香は母親と模擬面接の練習をしている際に、不倫とは何か?
と功治も居る前で母に質問する。功治は気にすることは無い
とレイナに告げる。

利華子の元に不動産屋から突然FAXが届く。

一方幼稚園では緊急保護者会が開かれる。
侑子は出所も分からない様な写真をもって本人たちを非難する
のは筋違いだとするが、保護者達はこんな事が議題に上がる
事事態が問題だという。結城は謝罪し、自分には婚約者が居る
事を告げ、元々みんなが卒園したら実家の方の幼稚園に移る
予定だったことを告げ、その予定を早めると告げる。
--------------------------------------------------------

レイナの事を陥れたのが真央である事は明らかだが、証拠が
なく必要以上に追求できないで居る侑子。そんな彼女に対して
他人の不幸より自分の幸せを追求すべきだと語るが・・・

どの人物に対してもこのドラマでは例外なく問題が有ること
を描いてきたし、嫌な一面を描いてきた。
その中で、ラストに残ったのは、利華子という事で、徐々に
利華子の中の嫉妬心を引き出していく展開だった。

自分の生活が充実していれば他人を陥れることや、嫉妬心に
駆られる事は無いのに、このドラマではみんなそれぞれが
問題を抱えているだけに、自分の家族と比較して相手が勝る
部分に嫉妬してしまう。

利華子の嫉妬は夫に対するものだけだとばかり思っていたけど
才能に対しても嫉妬する部分が有ったのね。

疑似面接によって、これまでの問題や個人の抱えている問題
が何なのかを浮かび上がらせる辺りはとても上手いやり方で、
面接の受け答えによって、その人なりの心理状況も顔色として
上手く浮かび上がってくる。

物語の終息に向けて、火消しに躍起になる流れと同時に、
新たな火種は無いのかどうか。常に火の粉をまき散らしていく
真央の中にも、侑子の言葉で罪悪感が芽生えたのかどうか。

今まで戦列を離れていたちひろに対する今後の役割がどのよう
になるのか、そして利華子が夫の離婚届を見つけて、どれ
だけ自暴自棄になってしまうのか、そして真央の家族にどんな
仕打ちが待っているのかなど、どのように処理していくのか
楽しみだね。

今回意外だったのは功治がレイナの事に寛容だったことかも。