名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英、樹下直美 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第11話 5人の女、最後の答え
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11月2日。いよいよ明峰幼稚舎の試験の日。
侑子たちは試験直前に健太に落ち着かせる様努める。レイナは
娘の彩香にお守りを手渡す。海斗は置き手紙を残し、試験の日
に空斗を連れて出て行ってしまう。利華子たちは必死になって
探すが見つからず、しかし試験が終わる頃に、海斗は空斗を
連れて戻ってくる。
自分が何をしたのか分かっているのか?という利華子に対して
海斗は、ママが健太の願書を破ったりするからだという。
健太のママにもその事は話したと告げる。ママが卑怯だという
事。
圭はこの件で利華子に話しかけるが、離婚するのだから子供の
事には口出ししないでと告げ、私が解決するという。

11月4日。合格発表の日。
インターネットで合格発表が行われる。
ちひろは爽に対して合格した事を伝える。健太も父親から合格
したことを聞かされる。レイナは娘の彩香に不合格(補欠)だっ
た事を語る。彩香は母親の期待に応えられず謝罪するが、
母は決して悪いことをしたのではないので謝罪することは無い
と告げる。

一方利華子の元に従業員の東野留美からメールが届く。
デパートの催事場に出品するハズだったが、彼女の発注のミス
によって品物が届かない事態が起きたのである。留美は会わす
顔もないのでこのまま仕事を辞めると告げる。

ちひろは英孝の元に行くと、あなたが努力して変わったことを
評価しつつも、だからこそ自分が見たことを語るという。
バスで女子高生に痴漢している姿を見たとの事。何であんな
事をしたのか?と問うが、英孝は答える事が出来なかった。
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いよいよ子供達の受験の日。
それぞれの親たちは子供が合格するために最大限のサポート
をするが、利華子の息子・空斗だけは受験会場に姿がなかった。
海斗が空斗を連れて受験を受けさせないようし向けた事が
発覚するが、理由を聞いて利華子は驚きを見せる。

それぞれの物語が当然のことながら同時進行している事もあり
受験に対して合否はどうなるのか、そして夫婦関係はどう
なのか、それぞれのリアクションを面白く見比べて楽しめる
シナリオだった。

一番最後に残されていたのは真央の処遇だと思うけど、その
辺は意外とあっさりとしすぎていた様な感じ。人の人生を
狂わせておいて、単なる都落ちする姿だけで良かったのか。
また最後のボスとして登場した利華子の処遇に関しても、
多くの問題を抱えるドラマの中に埋もれてやや希薄さを感じ
たのも事実だった。

ただ海斗を使って利華子に現実を知らせる辺り良くできていた
し、一度ならず二度目に合格した健太の入学を阻止しようと
する流れは相当執念深さを感じる物があった。

しかし彩香のエピソードなどもう少し描く時間があれば、
レイナに対して教育方針の間違いを実感させるような流れに
なるかと思えば、一気に受験で処理されすぎた感じもするし、
真央のエピソードもちょっぴり短縮させすぎた印象もある。

ちひろのエピソードでバスの中で痴漢されたのは、葵ちゃんかと
思っていたけど、今日見たら全然違う人だった。
wikiなんかもいつの間にか修正されているのね。

ここまでちひろが告白せずに居たことでドラマとしては上手く
ちひろ自身の家族に対する姿勢が見て取れたし、英孝自身に
起きた当日の行動の真意が面白いように描かれたと思う。

圭と利華子のエピソードはイマイチ消化不良で、圭は利華子
が何を考えているのか分からないとしたけど、私には圭が
何をしたいのかよく分からなかったぞ。