南極大陸 〜神の領域に挑んだ男と犬の物語〜
(2011年10月期・フジ・日曜21時枠)

原案 - 北村泰一 「南極越冬隊タロジロの真実」〈小学館刊〉
脚本 - いずみ吉紘
音楽 - 見優、吉川慶
プロデュース - 石丸彰彦、伊與田英徳、山田康裕
演出 - 福澤克雄
中島みゆき「荒野より」

http://www.tbs.co.jp/nankyokutairiku/





第1話 戦後日本復活への愛と命の感動物語〜56年前に起きた犬
と人間の奇跡が今、動き出す

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敗戦によって日本全体が自信を失いかけていた時に、突然
国際学術連合会議から、南極観測の共同研究の話が舞い込んで
くる。今の日本にとって必要な物は夢であると考えた倉持と
白崎は、なんとか周りを巻き込んでいき、まだ外国でも手を
付けていない分野である南極への調査を進言していく。
しかし大蔵省としては、5億円もかかる南極計画に難色を示す。

映画版「南極物語」も見たことがあるけど、随分昔の映画故に
タロとジロの再会のシーンしか覚えていないが、とにかく期待の
大きさが伺えるドラマである。
ただ期待の大きさからなのか無難なスタッフでまとめた感じが
否めず、展開としても時代性を考えると有る程度仕方がない
とはいえ、一部華麗なる一族と被る一面が有ることは否定
出来ない。財務省とのにらみ合い、そして日本の技術者たちが
プライドとばかりに、造船会社に大人数で駆け寄るシーンなんて
華麗なる一族の焼き直し感が強い。

主人公の主張が一貫している所は悪くないが、この計画を叶え
る為、何度も似た様な主張・セリフを繰り返している部分も
多く、その辺は少し工夫が必要だったのかも知れない。

最後になってそれぞれのキャラクターが少し掘り下げられて
この計画に賭ける思いが伝わってくるところは、もっと前面
に出しても良い部分だと思う。

放映時間の2時間オーバーはちょっと感覚としては長かった。
でも初回の中で出航する部分まで描けたので、来週からはまた
違った展開になる事に期待しよう。ただ南極に赴くのは男ば
かりなので、華やかさには欠けてしまう。女性陣をどのよう
に使っていくのかは一つのポイントとなっていくのかも知れ
ない。

劇場版で越冬隊だった渡瀬恒彦さんが、岳志の父であり、
明治時代に南極に渡っているという役割はなかなか面白いね。

美雪の義兄に対する視線なども、ありがちな役割とはいえ、
岳志らの生死・生存に於ける一つの感情の盛り上げ役としては、
後半盛り上がってきそうな所だね。

倉持岳志 …… 木村拓哉 (東大・理学部・助教授)
高岡美雪 …… 綾瀬はるか (岳志の元妻・ゆかりの妹・教師)
氷室晴彦 …… 堺雅人 (財務省)
犬塚夏男 …… 山本裕典 (京都大・大学院生)
横峰新吉 …… 吉沢悠 (帝都新聞)
船木幾蔵 …… 岡田義徳 (宗谷海上保安庁)
谷健之助 …… 志賀廣太郎 (函館厚生病院・外科医)
嵐山肇 …… 川村陽介 (登山ガイド)
山里万平 …… ドロンズ石本 (料理人)
鮫島直人 …… 寺島進 (イシマツ自動車修理工)
内海典章 …… 緒形直人 (帝都新聞)
星野英太郎 …… 香川照之 (京都大学・南極研究者)
白崎優 …… 柴田恭兵 (東大・名誉教授)
倉持(旧姓:高岡)ゆかり …… 仲間由紀恵
古舘遥香 …… 芦田愛菜 (綾子の娘)
安藤道雄 …… 佐藤隆太 
古舘 亮 …… 井上瑞稀 (綾子の息子)
鮫島純子 …… 加藤貴子 (直人の妻、健太という息子)
横峰奈緒美 …… さくら (新吉の妻、妊娠中)
犬塚美津子 …… 大野いと (夏男の妹)
古舘智大 …… 山本學 (北海道大学・樺太犬研究)
古舘綾子 …… 木村多江 (智大の娘)
倉持 篤志 …… 渡瀬恒彦 (岳志の父・元南極観測隊)
晴夫 …… 矢部光祐 (弥文小学校生徒)
鮫島健太 …… 佐藤詩音 (息子)
氷室の父親 …… 黒部進 (政治家)
畠野晋平 …… 中原丈雄 (日本鋼管浅野ドッグ工場長)
牧野茂 …… 加藤剛 (戦艦大和の設計者)

校長 …… 須永慶
財務省 …… 小須田康人

ナレーション …… 奈良岡朋子

柄本時生、河野洋一郎、岩田丸
上野太、浜田道彦、小野豊、天現寺竜、瀬戸将哉、関根正明
山田洋、中西俊彦、児玉頼信、市川勉、天野勝弘、阿部六郎
荒木誠、椎名泰三、市原清彦、森山米次、古川真司、白井圭太
松本聖海、途中慎吾、伊藤秀優、春日花音、小泉諒河
桜井ひとみ、藤本洋子、諸橋玲子、廣澤恵
Chris DeMontalte、Mark Chinnery、Nigel Maccarter


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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