南極大陸 〜神の領域に挑んだ男と犬の物語〜 (2011年10月期・フジ・日曜21時枠) 原案 - 北村泰一 「南極越冬隊タロジロの真実」〈小学館刊〉 脚本 - いずみ吉紘 音楽 - ��見優、吉川慶 プロデュース - 石丸彰彦、伊與田英徳、山田康裕 演出 - 福澤克雄 中島みゆき「荒野より」 http://www.tbs.co.jp/nankyokutairiku/

第2話 到達！南極大陸
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いよいよ南極に向けて航行する南極観測船・宗谷。
出航直前は犬が食堂に乱入してきたりして和やかなムードで
隊員達も寄り添っているが、突然台風、そして灼熱地獄、
そして暴風に見舞われ、船内は大パニック。
隊員達の仲も悪くなり、目標としていた越冬隊結成など
ほど遠い関係を見せられるばかりだった。

まるで映画「タイタニック」の惨事を見ているかのような
展開で、右にも左にも隊員達が滑り転がっていく様子を
延々と見せられた感じ。
それぞれがこの計画に参加した理由などとっくに忘れてしま
っているかのような振る舞いを見せる姿を見て、幻滅からス
タートした流れも一つの困難を共に乗り越えたときに、一つ
の絆と団結力が生まれて来るというもの。

越冬隊を結成するのであれば、他人に命を預けなければならず
その状況の仲で果たして上手くまとまっていくのか。

どうしてもトラブルが小手先のものにしか見えず、航海中に
挫折する事などあり得ないと思っているからなのか、殆ど
心配も無く見ていられる内容である。しかも氷室が前振りして
この計画で死者でも出せば、計画は失敗と見なされる様な
事を口にしているので、少なくとも越冬隊結成までは、死ぬ
ことも無いだろうしね。

素材的に目新しい物はなく、唯一妊娠・出産の流れを同時
平行で描いていき、横峰の安否、船の破損状況と上手く
タイアップした流れは上手くできていたと思う。

鮫島は子供が越冬隊に参加した事で、学校でも自慢出来るよう
なネタを提供したいと思っているようだが、南極に行った
という事実だけでも十分自慢としては効果が有ると思う。

思ったほど面白くない大作ドラマになってしまったけど、
果たして来週盛り返せるのか。