謎解きはディナーのあとで
(2011年10月期・フジ・火曜21時枠)

原作:東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」
脚本:黒岩勉
音楽:菅野祐悟
プロデュース:永井麗子
演出:土方政人(1)(2)、石川淳一
主題歌:倖田來未「Love Me Back」
主題歌:嵐 「迷宮ラブソング」

http://www.fujitv.co.jp/nazotoki/index.html





第2話 殺しのワインいかがでしょう?
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若林動物病院の院長・辰夫がある晩殺害される。
ワイングラスの傍にあった青酸カリをワインに含ませ飲んだ
事が死因で、他殺であるならばワイン自身に混入される
ハズだが、グラス内にしか毒物は検出されなかった事や、
家中の鍵がかかっていた事を理由に、自殺したのではないか
と見解を出していく。

一応冒頭では捜査らしきシーンが見られるが、事件を解決に
導くのが現場ではなく、その名の通りディナーの後に麗子
との会話だけで進行してしまう為に、捜査をしているという
感覚が無いに等しく、殆ど影山の知識を披露するだけの
ドラマと化している。

このドラマ最大の欠点は、タイトルによってドラマが縛られ
ており、"謎解きはディナーのあとで"無いと出来ないよう
自らクビを締めていることだろう。

この構成ならば寧ろ思いっきりコメディとした方が面白いが
中途半端に推理物を描き、それでいて視聴者に推理をさせよ
うする気が全く無いないという、まさに作りの手の身勝手さ
加減を見られる作品だという事だ。

初回で見せたようなアメコミ風のフレームを使ったようなや
りとりも完全に影を潜めてしまった様子。

影山は麗子を怒らせる役割なのかも知れないが、とにかく
小憎らしい感じで、知識や洞察力ばかりが優れていてキャラ
クター自身の深みが全く感じられない。相棒の右京さん
くらいの有る意味もう少し年を重ねたベテラン俳優を起用
した方が説得力はありそうだ。

練りカラシにしても、停電にしても、ライターやタバコなど
の件にしても、如何にも犯人を見分ける為、行動の意味を
含ませる為に用意された事象としか思えず、どれも都合良く
用意されたものとしか感じることが無いのが残念。

影山 …… 櫻井翔 (後任の執事)
宝生麗子 …… 北川景子 (大財閥『宝生グループ』の一人娘)
風祭京一郎 …… 椎名桔平 (国立署の刑事)
並木誠一 …… 野間口徹 (国立署の刑事)
山繁悟 …… 中村靖日 (国立署の刑事)
宗森あずみ …… 岡本杏理 (国立署の刑事)
江尻由香 …… 田中こなつ (国立署の刑事)


若林辰夫 …… 大和田伸也 (動物病院・院長)
輝夫 …… 飯田基祐 (辰夫の弟・獣医)
圭一 …… ムロツヨシ (長男・内科医)
春絵 …… 阿南敦子 (圭一の妻・看護師)
修二 …… 姜暢雄 (次男・医大生)
藤代雅美 …… 春木みさよ (若林家・家政婦)
スナックのママ …… 釈由美子

庄司龍成、伊東心愛、堀口敬巧、、ティファニーM


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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