王様の家
(2011年10月期・BS朝日・水曜22時枠)

プロデュース - 中田好夫、川島保男、岩下英雄、井上竜太
脚本 - 山崎宇子、坂口理子、樫田正剛(1)(2)
演出 - 石井祐介
主題歌:「残された時間」 和田アキ子

http://www.bs-asahi.co.jp/king/





第2話 辞めない総理
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翔が家出から12年ぶりに帰宅し10日が経つ。
そんな中、キングこと陽介は、自身が担当する「ナイトセブ
ン」での視聴率の低下のてこ入れのため、総理との電話対談の
際に不甲斐ない総理を糾弾しようと考える。その結果、上手く
番組をやり遂げるが・・・

総理とキャスターの一夜の密談によって、心をさらけ出し合い
それぞれに秘めた想いを語り合う。総理は是が非でも辞める
事は出来ないとして、ついには土下座する行動に、どんな事情が
込められているのか。

僅かな時間語り合っただけで、なんとなく旧友に会うような
そして無二の親友と語り合うようなそんな時間を上手く演出
する話だった。
それぞれに事情は違えど、誰もが苦労する時代を経験し、
その気持ちを上手く喚起し共有感を打ち出したからこそ、
そんな関係になり得たのだろうね。

ブレ無い陽介の姿は、テレビ向け・視聴者向けのものだけで
なく、家族や身内に対しても同様なのか否か。

展開の中には翔が戻ってきた事で、上手く家族としての纏まり
が出てきたことが描かれているし、家族としての葛藤も上手く
盛り込んでいる。
ただ翔は優しかった頃の父親の事を引き合いに出していたが、
今の陽介の姿も決して非難されるべきものが無いと思うだけに
ちょっぴり翔の主張が的はずれにも感じる。

視聴率・数字を気にしていないとしつつも、最後にはやっぱり
気にしていたとする辺りの一面や、父親に隠されていた一面を
家族の物がみな知ったという辺りも面白い見せ方だったと
思う。

江守さん、セリフの呂律が回るようになってきたね。
今回は随分と長台詞が有っただけに心配したけど、もう以前
のように上手く演じられるようになっていた。

平井陽介 …… 市村正親 (61歳、「ナイトセブン」のニュースキャスター)
平井翔 …… 要潤 (30歳、長男、12年ぶり帰宅)
平井節子 …… 岡田奈々 (53歳、陽介の妻)
平井有沙 …… 佐津川愛美 (23歳、長女、キャリアウーマン)
平井準 …… 吉岡澪皇 (14歳、次男・中三)
牧野智孝 …… 石倉三郎 (61歳、陽介のマネージャー)
川崎祐一 …… 春川恭亮 (23歳、マネージャー)

小野麻亜矢、淵澤由樹


斎藤総理 …… 江守徹


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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