王様の家
(2011年10月期・BS朝日・水曜22時枠)

プロデュース - 中田好夫、川島保男、岩下英雄、井上竜太
脚本 - 山崎宇子、坂口理子、樫田正剛(1)(2)、佐藤久美子(3)(5)
森ハヤシ(4)
演出 - 石井祐介、猪原達三
主題歌:「残された時間」 和田アキ子

http://www.bs-asahi.co.jp/king/





第5話 娘の恋人
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有沙がボーイフレンドを家に連れて来ることになり、陽介
はやるせない思いを抱えてその日を迎える。しかし同じ日、
陽介が町内会長だと勘違いして意気投合した初老の男こそ、
有沙のボーイフレンド・沢田であった。陽介は自分と同い年の
男と娘の交際に猛反対するのだが、かえって家族の中で孤立
してしまう。やがて陽介は、有沙の希望を叶えてやるべく、
二人の交際を認めようと決意するのだが…。

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牧野は有沙に見合い話を持ちかけるも、彼女には付き合ってい
る彼が居り、今度の日曜日に是非両親に逢わせたいという。
陽介は複雑な気持ちのまま、いざその日を迎えることになる
が・・・

陽介がテレビの中で年齢差の有る結婚に対してコメントした
時点で、目の前の男性が自治会長ではなく、有沙の恋人で有る
ことは明らかだと分かる。そんなあからさまなシナリオに流さ
れまま付き合っていくと、希薄に思えた家族の関係の中に、
強い愛情の絆というものが見せられる。

ドラマとしては有沙が何故年上の男性を選んだのかという
設定付がきっちりと行われており、陽介に対する娘側からの
視線というものを上手く描き出した内容だった。

翔が居なかった時の家族の形はよく分からない物があるけど
これだけ互いに感情をぶつけ合う事が出来るようになったのも
翔の功績なんだろうね。準が随分と家族のことに参加する様に
なっただけでも安心させられる。

陽介自身の苦悩から始まり、有沙から不満をぶちまけられた
時には父親としての威厳も無いなと思わせたけど、節子だけ
が知っていた子供達を見守る父親の姿というのが上手く
離れかけていた気持ちをつなぎ止めた感じ。

キャスターとしてズバリと国民に意見を伝えていく陽介の姿と、家族
や身内に感情や思いを伝えるのがへたくそな彼の姿は、まさに典型
的な日本人の姿で、そんなギャップ有る姿に上手く感情移入させる
だけの魅力有るものがある。

平井陽介 …… 市村正親 (61歳、「ナイトセブン」のニュースキャスター)
平井翔 …… 要潤 (30歳、長男、12年ぶり帰宅)
平井節子 …… 岡田奈々 (53歳、陽介の妻)
平井有沙 …… 佐津川愛美 (23歳、長女、キャリアウーマン)
平井準 …… 吉岡澪皇 (14歳、次男・中三)
牧野智孝 …… 石倉三郎 (61歳、陽介のマネージャー)
川崎祐一 …… 春川恭亮 (23歳、マネージャー)


小野麻亜矢、和泉今日子


沢田信一 …… 森本レオ (骨董品)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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