ピースボート -Piece Vote- (2011年7月期・日テレ・月曜深夜枠) 脚本 - 溝井英一デービス(1)、山岡潤平 演出 - 落合正幸(1)、小笠原直樹、中田志保、西野真貴 チーフプロデューサー　- 田中芳樹 プロデューサー - 福井雄太、柳内久仁子、佐藤敦、伊藤響 http://www.ntv.co.jp/vote/

第1話 罪人たちの出航
--------------------------------------------------------
マラソン中の女性は公園で人がナイフで刺されて亡くなってい
るのを発見する。殺されたのは、ソーシャルネットワークの
創設者の脇谷優。幅広い層から支持を得ていた人物だという。

西尾と深掘は、脇谷秀を誘いクラブに飲みに行く。
たった一人の身内を亡くしたとする秀だが、二人の友人は半端
無いほど遺産が入ったのではないかとして奢るよう告げる。

しかし秀には手持ちの金があまり無かった。
そんな中、カウンターで飲んでいた謎の男から一杯奢ってもら
う事になる。なんとその男は秀や優の事を知っていた。しかも
男は優が何故亡くなったのかを知っているという。秀に対して
兄を殺した事実に耐えられないのでフラフラしているのだろう?
という。人は罪を犯すが、その罪と向き合わねばならないと。
秀は酒に酔い意識が失っていく・・・

気がつくと、秀は船室にいた。
雄山雄一というホームレス風の男性から声を掛けられる。
手には謎の数字の入ったタトゥーが掘られており、雄一による
と選ばれたのだという。
そんな中、何処からともなく声が聞こえ、船室の広間に集めら
れる。そこに集められた人物は・・・

脇谷秀 (2、大学生)
岩見サキ (1417、百貨店化粧品売り場、25歳)
藤堂司 (54321、高校教師、30歳)
皆川沙弥 (30、フリーアナウンサー、30歳)
柏原緑 (117、美容専門学校)
小宮ユウ (515、フリーター)
風間善次郎 (1001、広告代理店、27歳)

これからゲームを行う中、自分たちの手に刻まれた数字の意味
に気がつき罪を告白すれば、船から下りられると告げるが・・・
--------------------------------------------------------

ドラマは「ライアーゲーム」と「ザ・クイズショウ」を足して
割ったような感じのもの。

見る予定は無かったけど、深夜枠にしては豪華なキャストだった
ので取りあえず見てみた。

いくつかの場面に於いて、人間の心理行動を鋭く指摘していく
展開ではあるのだけど、正直短いスパンの中で描かれている
ドラマだけに、言葉ばかりが先行し、心理行動の裏付けとして
はかなり弱いものがある。もっとキャラクターの行動を見せて
から心理分析していけば良いのに、突然風間が嫌な態度に出たり
紗弥が優位性を発揮していこうとする所など、逆に不自然な
行動に見える。

今後の展開の中では自分が生きるために他人を犠牲にしていく
人間の本質が見えてきたりはするんだろうけど、その辺は
今後の描き方次第かな。

人は罪を犯す物であり、誰にも心の中でそんな痛みを背負って
いる。だからこそ現代の日本ではオレオレ詐欺が流行している
訳だしね。

下手な分析は後にして、まずは目の前の展開を興味深く描いて
欲しいところだ。