ピースボート -Piece Vote-
(2011年7月期・日テレ・月曜深夜枠)

脚本 - 溝井英一デービス(1)(2)、山岡潤平
演出 - 落合正幸(1)、小笠原直樹、中田志保、西野真貴
チーフプロデューサー - 田中芳樹
プロデューサー - 福井雄太、柳内久仁子、佐藤敦、伊藤響

http://www.ntv.co.jp/vote/



第2話 囚人と看守のゲーム
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7人の男女が突然海上の船に連れてこられる。
天の声により、人を殺し合うゲームを開始する事を言われ、
自分たちの罪に気がつけば下船させるという。

囚人と看守に分かれるよう言われ、看守になったのは風間と
皆川。それ以外は囚人となる。
互いに自分たちの職業について話し合う中で、天の声からの
指示がある。時間以内に囚人を監房に入れて、配膳を終え、
囚人に残さず食べさせる事。守れないものは即死だという。
時間のカウントダウンが有り時間内に行わねばならないことを
知った風間は、囚人達に強引に食事を取らせる。
脇谷はなかなか食事が喉を通らず苦しむが、風間が強引に口に
流し込み食べさせるのだった。やり過ぎだとの声が上がるが・・

更にそれが達成されると、次の課題が挙げられる。
食器を囚人が、容器を看守が完璧に洗うこと。ただし看守の命令
は絶対だとし、洗うのが最後になった人物は即死を意味する
のだという。風間は看守にとって囚人に命令が出来るために、
自分たちには死は及ばないと考えるが、信頼関係を失うのも
得策ではないと小宮に吹き込まれる。囚人の一人を犠牲にすれば
良いことだとして、風間は脇谷を監房に閉じこめるのだった。

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いよいよ人を殺し合うゲームが開始される。
7人の男女の中で生き残るのは誰なのか。

自分の罪を告白させる為に、あれこれ手を使ったり究極の状態
を擬似的に作り出すというのは決して悪くないのだけど、
抜け道が多く、今回のように決められたゲームのルールに対して
"例外"を作ってしまうと途端に緊迫感を失ってしまうものが
存在する。

人間の行動心理学を紐解いていき、シチュエーションごとに
鋭いと言わせたいのかも知れないけれど、今回もっとも抜け落
ちている部分が有った。
それは主催者が目の前にいるにもかかわらず、誰一人として助
かる為に彼に襲いかからない事。他のドラマの中でも殺し合いを
命じる内容のものを見たことが有るけれど、誰かを殺害しなければ
ならないのであれば、目の前の相手ではなく、普通は殺害を命じた
奴を殺しにかかるというものである。

ゲーム(食器洗い)をしている中で、脇谷は完全に会話モード
に入ってしまい、その間にはゲームが中断されたかの様な状態に
なっている。本来ならば時間が動いているし、自分こそ助かりたいと
感じるのであれば、話を聞いている間に他のメンバーにも
動きというものが存在するハズで、その辺は若干目の前の
キャラクター以外の使い方に問題があり、空間を上手く使い
切れていない感じがする。

深夜枠なのでそれ程期待していないが、新設されたドラマ枠
故にもう少し内容を期待したいところだ。

脇谷秀 …… 濱田岳 (2、大学生)
岩見サキ …… 平愛梨 (1417、百貨店化粧品売り場、25歳)
藤堂司 …… 金子ノブアキ (54321、高校教師、30歳)
皆川紗弥 …… 関めぐみ (30、フリーアナウンサー、30歳)
小宮ユウ …… 細田よしひこ (515、フリーター)
柏原緑 …… 高山侑子 (117、美容専門学校)
風間善次郎 …… 柿澤勇人 (1001、広告代理店、27歳)
脇谷優 …… 藤原竜也
雄山雄一 …… 陣内孝則 (謎の男)


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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