リバウンド (2011年4月期・NTV・水曜22時枠) 脚本：遊川和彦 演出：南雲聖一、石尾純、日暮謙 音楽：池頼広 プロデュース：大平太 、太田雅晴 http://www.ntv.co.jp/rebound/

第5話 減量よりつらい嘘
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太一からプロポーズされ結婚式の当日に、信子は太一からやり
たいことをすべきだとして、パリコレの仕事に送り出される。
しかし信子は仕事を辞め、太一と結婚しようとしていた為に、
今更パリに行けないとは言いづらかった。
金もなく行くところもない信子の前に、元彼の研作がやって
くると全ての事情を知った上で、暫くウチの会社の関係のホテ
ルに滞在しないか?と誘われる。信子は付き合っている人が
居るのでそういう事は困るとするが、変わりに俺から彼氏に
事情を話そうか?と言われ、強引にホテルへと連れて行かれる。

一方太一の元に有希がやってくると、別れて初めて太一が必要
だと気付いたと言われる。太一は気持ちは嬉しいが今の俺には
信子が居ることを告げると、有希は冗談だと誤魔化す。
有希は太一に、彼女と結婚するのか?と問うといずれはしたい
という太一。すると有希は信子が自分たちの関係をネタにして
コラムに書いていた事をばらし、こんなに面白おかしく書かれて
いるのに平気なのか?と問う。

信子と研作がホテルの一室にいくと、研作は大量のルームサー
ビスを取る。俺は太っている信子の方が可愛いと思うという彼。
研作は太一との会話を聞いて全ての事情を知っていたが、
意図的に少しでも太ったら彼から嫌われるのか?と問い、それを
信子自身に否定させた上で、食事を取らせて太らせようとする。
仕方なく完食する信子。しかも最悪なことに痩せるクスリを
常用している事を知られ、トイレにクスリの全てを流されて
しまう。

信子は仕事を探す中で太一から電話が鳴る。
信子はパリに到着した事を装い話を合わせていく。
太一は次からはテレビ電話で話そうと言われる。そして元デブ
日記を読んだと言われるが、彼は怒ってはおらず寧ろ記事を
絶賛するのだった。
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信子は太一の気持ちを考えると、とても本当のことが言えず
困っていたところで、よこしまな考えを持つ研作によって
太一と別れるよう画策される。信子は例え彼氏に嘘をついていた
としても彼ならば信じていてくれると思うが・・・

テレビ電話を使い、互いに不審要素を植え付ける辺りの展開は
面白く出来ていた。
最初は有希の姿が見え、今度は研作の姿がモニタ上に見える。
互いの言い訳が苦しい物があったけど、コメディっぽく上手く
まとまっていたと思う。
研作の使い方が気になっていたけど、今回のような役割は、とても
面白く憎めないキャラクターとなっている。

太ってしまったとしても、そして嘘をついていたとしても
彼は自分のことを信じてくれるのか。
信子にしてみれば確かに相手の事を考えた上での行動だけど
太一が言うように、キレる資格が限りなく無い様な流れで息苦しさ
を感じる。

しかし信子にとって結婚やら本格的な交際を前にして相手の度量を
試す上ではちょうど良いエピソードであり、太っている自分を受け
入れてくれるのかどうかや、自分らしさを貫くことでどの程度の理解を示して
くれるのか、元彼と居たという事実に対してどれ程信用して
くれているのかなど、ポイントを抑えて反応を試し見た感じの
流れだった。

会社に戻るためのエピソードはちょっと強引な流れだったけど
再び太る為に色んな誘惑なり、無理難題を彼女に押しつけてい
る感じがして、可愛そうであり楽しい話だったと思う。

いつものように記念日ネタで締めくくる訳だけど、その落としどころを親友の
瞳に持って行く辺りもサプライズ感が有って面白い使い方だった。