ランナウェイ〜愛する君のために (2011年10月期・TBS・木曜21時枠) 脚本 - 羽原大介、八津弘幸 音楽 - 山下康介 演出 - 石井康晴、山本剛義、酒井聖博 プロデューサー - 加藤章一、浅野敦也 主題歌：いきものがかり「歩いていこう」 http://www.tbs.co.jp/runaway2011/

第9話 真犯人は誰だ？全ての謎が解ける！涙の逃亡の結末…
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アタルは娘・千春を助けるためにサクラに手術費を託して
由紀に届けて貰おうとするが、その目論見は失敗に終わり
それを知ったその他三人の仲間が、アタルの為に金を捻出して
くれる。しかし龍之介は撃たれて、アタルも後ろから殴られ
金を奪われる。電話番号の書かれたメモが残されており、
そこに電話すると、電話に出た男はゲームのファイナルステ
ージの始まりだとしてアタルに所定の場所に来るよう命じる。

視聴者の多くが感じていたであろう乾利夫犯人説。
一度はその嫌疑を晴らすも、結局動機も含めてそんな感じの
展開が描かれた。

幾らドラマとはいえ、最早シチュエーションばかりを押しつけ
られて、その方法論とか過程は、ほぼどうでも良い状態になっ
てしまっている。

一話分無理矢理追加したような、無理強いするようなシチュ
エーションの作り方に、脚本家・演出家のセンスすら疑うべき
ものが有った。

サクラを使って動画サイトで無実を訴えかけるというのも悪く
は無いが、逃走途中にそれをやっても良かったわけで、逆に
なかなかその行動を起こそうとしない辺りに、不自然さが見ら
れる。

龍之介を射殺した人物は、ヤクザの落とし前を付けに来たのか
と思っていたけど、乾利夫と共謀していた人物って事なのか。
バイクに乗ってアタルを襲ってきたのが乾利夫なのか、それと
も両方の犯行を一挙にやってのけたのか。バイクのヘルメット
を被りながら銃とか撃てないと思うんだけどね。

散々千春の容体の悪化を煽っていたのに、最後に来てまた
不自然な形で救急車を乗っ取ったり、時間の引き延ばし感が
強く強引にシチョエーションを作った感じにしか見えなかった
のが残念だ。

時間的制約から全ての流れをきっちり描けるのか不安に
思っていたが、省略すべきところは全て省略して、アタルの
物語に集約したところは逆に良かったのかも知れない。