専業主婦探偵 〜私はシャドウ (2011年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：粕谷紀子『私はシャドウ』(集英社文庫) 脚本：中園ミホ、山岡真介 プロデュース：磯山晶 演出：金子文紀　ほか http://www.tbs.co.jp/syuhutan/

第2話 出張という名の不倫
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

自分が変わらねば夫の気持ちを取り戻すことは出来ないと感じ
た芹菜は、探偵事務所入りを志願する。
そして早速訪れた息子を捜して欲しいとの依頼を受けていく
事になる。

探偵の仕事を違和感なく芹菜がこなせるのかどうかという
不安が有ったものの、ドラマを見ているとその辺の不安感を
感じさせないような作りになっているし、何よりも彼女らしさ
を使って問題を処理していくという辺りは、シナリオとして
も上手く構成されている。

依頼人の事情と自分の境遇と重ねていく辺り、なかなか上手く
出来ているし、芹菜の成長具合も僅かながらも見て取れる。

若干ホテルに従業員と潜入する辺りの顛末は、目の前に居る
彼女に気がつかないなど不自然な描写も有ったが、この前枠
で放送していたドラマ「美男ですね」でも厚かましいくらい
正体がバレなかったし、まぁその辺は仕方がない。

紙切れよりも心で繋がりたいとするメッセージ性を千早から
受け取ってしまう辺りが皮肉だけど、千早と直接話したこと
で武文に対する芹菜の誤解が解けたし、現在の所千早側から
一方的に関係を迫っているであろう段階が分かっただけでも、
芹菜にとっては救いであるのかも知れない。

しかし正直千早の夫が遠藤憲一さんだと知れば、怖くて浮気に
など手を出せないような気もするが・・