専業主婦探偵 〜私はシャドウ (2011年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：粕谷紀子『私はシャドウ』(集英社文庫) 脚本：中園ミホ、山岡真介 プロデュース：磯山晶 演出：金子文紀　ほか http://www.tbs.co.jp/syuhutan/

第4話 裏切り者の夜
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芹菜はひばり証券で清掃の仕事をしながらパワハラを受けてい
るであろう旦那を守ろうとするも、武文と上司・千早の姿を
見ているウチに、本当にパワハラを受けているのか疑問に感じ
ていく。そんな折り、もと子から初恋だった少年の所在と現在
何をしているのか突き止めて欲しいという依頼を受ける。

芹菜が探偵をしているという事実がもと子に伝わったことで、
一つの懸案事項が処理されると共に、もと子の過去を
描くことで芹菜自身にも真実を追究する勇気を促していく
内容だった。

武文の気持ちが何処にあるのか。
1話の段階から武文の曖昧な態度を延々と処理してきた事も
有って、彼の気持ちを上手くカモフラージュされており、
上司との関係が両想いでは無いのかとする芹菜の心配がドラマ
として面白く反映されている。

今回はそんな心配事の中に、千早の夫・晃を参入させたことで
ドラマがより複雑化し、相手に対する思いの程が、会社内での
勢力争いに於ける道具として利用されているのでは無いかという
疑惑を浮かび上がらせた。今後共にこの二人の行動には気の
抜けない状態だろうし、すっかり安心し切ってしまった芹菜が
今後も会社で清掃員としてマークしていくのか気になるところ。

やはりドラマの中では芹菜と陣内の関係、そして丈二も含めて
家庭の外での芹菜の行動とそのやりとりが面白く出来ている
ので飽きない作りが提供されている。

もと子のエピもなかなか泣かせるものが有るけど、芹菜の
疑惑が晴れた途端に、すぐまた別の懸念を浮かび上がらせる
段取りのうまさが、上手く視聴者の感情を揺さぶっていると
思う。