専業主婦探偵 〜私はシャドウ (2011年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：粕谷紀子『私はシャドウ』(集英社文庫) 脚本：中園ミホ、山岡真介 プロデュース：磯山晶 演出：金子文紀　ほか http://www.tbs.co.jp/syuhutan/

第8話 不意打ちキス！私が主婦でなくなる日
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

芹菜は偶然武文と父・泰介が話し合っているのを聞いてしまう。
武文が二年前に芹菜が妊娠していた際に、仕事が忙しくして
居たために、芹菜の異変に対応できず流産させていた事。
それを厳しく問いつめ責任を取るよう迫る泰介の言葉を聞いて
自分の存在こそ武文を悩ませていた事を知る。

取りあえず最終回前という事で、芹菜と武文の関係を再確認
させるような内容だった。

武文にしか分からない芹菜との二人の思い出。
芹菜は有る意味武文にこの場所を探り出して欲しい気持ちが
有ったのかも知れないし、芹菜が居なくなることで上手く
武文の心の中に、彼女の存在の大きさというものを描いた
格好だった。

武文と泰介の関係の中に、かつての上司と部下、そして義父
と花婿との関係以上に何かが有るとは思っていたけど、それが
芹菜との流産にあった所など、物語としてはより複雑な気持ち
を喚起させる様な作り。

失踪した芹菜の元に陣内もたどり着いていたけど、ややこの
流れは強引だったし、正直芹菜と武文の関係を見ると、入り
込むのは難しいと思わせる。この辺もう少しバランスよく
描かれていれば、芹菜がどちらの男性を取っていくのか期待
出来るものが有ったのかも知れないね。

冒頭のエピソードで深夜のオフィスに潜入した芹菜が、詳細
を調べられたら意図しないところで武文が疑われるのではない
かとヒヤヒヤする物があったけど、その辺は上手く千早と芹菜
の流れで解決したなという感じだった。