幸せになろうよ (2011年4月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 - 井上由美子 / 古家和尚 プロデューサー - 村瀬健、菊地裕幸 演出 - 澤田鎌作、松山博昭  http://www.fujitv.co.jp/shiawase/index.html

第1話 結婚に恋は必要?
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高倉純平(32歳)は結婚相談所"B-ring"で働いていた。
この日も会員の一人・小松原進のお見合いに対してシミュレー
ションし練習する。女性は残酷なほど正直なので、仕事の事や
プライベートの事を聞いてくるならば相手のことに興味が有る
という事だという。
純平の同僚で桜木まりかは、小松原の見合い相手である佐藤
美和子を連れてきて二人を引き合わせる。

純平は東洋学院大ラグビー部の仲間、渡辺辰則と松下みゆき
の結婚式に出席する。
しかし結婚式場を間違え、矢代英彦と矢代聖子の結婚式に
思わず参加してしまう。急いで親友達の披露宴会場へと改めて
向かう。
そこには親友の上野隆雄などが来ていた。純平は到着して早々
に親友代表としてのスピーチを求められる。純平は職業柄
色んな人を引き合わせているが、自分が担当した客は別れた
事はないとして、二人の事も永遠に結ばれると告げる。そして
初めてあった時のことを決して忘れないようアドバイスする。

会社に戻った純平は、上司の河原とまりかが話し合っている
のを耳にする。入会希望の客があまりにも怪しい人物だという。
結婚相談所には似つかないほど美人で服装なども決めている
女性だという。もしかすると結婚詐欺が目的での入会では無い
かと告げる。

純平はまりかの変わりに接客する。
相手は柳沢春菜(25歳)。随分と待たされた事に苛立ちを覚える
春菜。純平は入会に際して色々と質問をしていくが、結婚相手
の希望条件を尋ねた際に、金に困らない生活をさせてくれる
ならば誰でも良いようなことを口にする。それを聞いた純平は
相手が誰でも良いと思っており、真剣に幸せを求めていないの
ならば入会しないで欲しいと告げる。それを聞いて怒った春菜
はその場を立ち去る。暫くして純平は彼女がサングラスを
忘れていった事に気がつき、外まで彼女を追いかけてくるが・・
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結婚相談所に勤める純平は、相手を引き合わせることで他人が
幸せになるこの職業に誇りを持って働く。友人と元彼女が
結婚し傷心する中で、相談所の会員としてやってきた女性・
春菜に手を焼いていく。

恋愛ドラマとしてはありがちなシチュエーション。
最悪の出会いから始まり、気になる存在へと転化していく。

互いに家庭の事情だったり、人間関係に於ける問題や性格的
問題を抱えている中で、仕事上で関わり合っていくウチに、
互いの心情に触れていくことになるのだろう。
真面目な純平が、仕事関係の顧客に恋心を寄せることが出来る
のかと言った障壁も存在するし、矢代英彦や桜木まりかの存在
が、ありがちなポジションに配置され、恋愛ドラマを盛り上げて
行きそうだ。

意外とシンプルな恋愛ドラマといった感じが否めない中で、
ドラマとしての面白さをどの辺に見出していくのか。

やはりキャラクターそのものが抱えている問題が何なのかが
気になる。その最たるものと言えば、英彦が何故結婚している
にも関わらず結婚相談所に入会したのかという事。
純平が彼女である松下みゆきと別れた原因についても気になる。

結婚相談所が主人公の職場として設定されていることで、世間
が持つ一般的な印象やら偏見を上手く春菜が代弁しているし、
仕事に意欲を燃やしている純平が、偏見に満ちた視線を払拭し
ようと反駁したりして、結婚相談所に対する負のイメージを
上手く払拭しようとしている感じだね。
中居くんが主演した2009年度4月期の月9の婚活ドラマ(「婚カツ
」)よりは期待できる内容だと思う。