幸せになろうよ (2011年4月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 - 井上由美子 / 古家和尚 プロデューサー - 村瀬健、菊地裕幸 演出 - 澤田鎌作、松山博昭  http://www.fujitv.co.jp/shiawase/index.html

第4話 私、結婚するから
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純平は矢代が春菜の別れた元彼である事を、たまたま二人の
やりとりを見てしまう。矢代は結婚式は挙げたが籍は入れてい
ないとし、別れるのでやり直したいことを告げる。
しかし春菜はそんな彼のアプローチを断る。
純平は何も知らなかったのは自分だったとして、落ち込む。

翌日、矢代が結婚相談所を退会しようとしていることに関して
担当していたまりかは上司の河原から怒られる。純平に対して
なんとか彼を引き留めて欲しいと頼まれる。
純平は彼に会うと、先日見たことを語り、矢代が二股を掛け、
その上手切れ金を払い春菜を捨てたことを非難する。
矢代は自分がここに入会したのは春菜の方から話してきたのだ
とし、彼女はそれを止めて欲しくて自分に連絡してきたのでは
ないかと思ったという。自分はその辺の男と誤った関係を持ち
結婚することを止めたかったのだとして、入会したことを告げ
退会に関しては延期する事を告げる。

純平の説得が功を奏したと勘違いした河原は、矢代の担当を
純平にすると告げる。

フィギュアスケートのチケットを春菜に渡しに行く純平。
その際、矢代との事を話す。最初から話してくれればこれまで
のトラブルは起きなかった事。春菜が何を考えているのか分か
らないという。彼とはやり直すつもりなのか?と問うと、やり
直すつもりはなく、もう関わらないで欲しいと言うつもりで
呼び出したことを語る。

そんな言葉を聞いて純平は、その言葉が彼女の本心とはとても
思えずにいた。
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純平は春菜を捨てた相手が矢代であることを知り、落胆する中
で、彼女はそんな彼を忘れて前進しようとしているものだと
感じて、必死になって小松原との縁談を進めていこうとサポート
する。しかし肝心の春菜の気持ちは何処にあるのか。

春菜に対して優しくサポートしてきた純平だが、矢代の方が彼女の
事をよく理解していたという事で、今まで発言も含めて、自分のして
きた事に疑問を生じていくと共に、信頼を勝ち得ていなかったとする
ショックを感じていく。

今まで矢代が良い格好しいところを見せていたけど、別れると
言う言葉の中に、彼の妻が妊娠している事実を無視した流れと
なっている為に、彼の中の狡さを描くと共に、どんな言葉を
投げかけてもその事実を語らない限りは、問題は何の発展も
見せないであろう流れだった。

純平が自分の気持ちを偽り誤魔化すために小松原への縁談を
進めているであろう事は明らかだけど、純平の中にも彼女の
幸せを願いつつ、その中に自らのエゴを持ち込むことで、
矢代との会話に於いては、純平側にも誠実性が感じられない。

彼女の本当の幸せとは何なのか。
それを追求するのはとても良いことなのだが、その中には
小松原の本当の幸せとは何なのかが抜け落ちていて、なんとも
不条理な流れではある。

上野周りの話や純平の母、春菜の両親周りの話がなかなか面白
く発展していかないだけに、どうしても全体的に退屈に見えてくる。

恐らく小説などで見ると、女性が恋愛に悩んでいる様子だったり
男性が仕事の出世と恋愛の狭間に陥る問題が面白く感じられる
のだろうけど、どうしても堂々巡りしている感じがして、
妙な閉塞感しか見えないところが少々物足りなさと繋がっている。

もう少し純平の私生活の部分でふくらみが有ると面白くなる
のかな。