幸せになろうよ (2011年4月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 - 井上由美子 / 古家和尚 プロデューサー - 村瀬健、菊地裕幸 演出 - 澤田鎌作、松山博昭  http://www.fujitv.co.jp/shiawase/index.html

第7話 恋の障害…彼女の父、そして元カノの涙
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純平はかつての恋人・みゆきの事を駅まで送っていく。
踏切を渡るところで、みゆきから純平と結婚すれば良かった
と言われて、純平は戸惑う。冗談だという彼女。今好きな人
が居るんでしょう?と問われると、幸せにしたいと思っている
人がいることを語る。

純平は春菜に会うと、B-ringは退会して欲しい事を告げる。
会員とアドバイザーの恋愛は禁止されている事を告げ、
中途半端な形で付き合っているのが嫌だという。

矢代は妻の不倫相手を探偵に調べさせる。
相手は小嶋雄介(30歳)。売れないモデルで、バーでアルバイト
しているという。足りない金は妻・聖子が援助しているとの
事だった。

純平は出社すると、上司の河原から今度逃げられたら覚悟しろ
といわれる。まりかは何故か純平に対して不機嫌な態度。
そんな中、小松原が純平の元に助けを求めてやってくる。
話を聞くと田舎から母が上京してくるとし、春菜と関係が上手
く言っているときだったので逢わせる事を話してしまったと
いう。来月に来るというと、それまでに何とか相手を見つけて
欲しいとのことだった。

そんな中、春菜の父・匠悟がB-ringにやってくる。
匠悟は純平の姿を見ると、娘と付き合っているのはあなたです
よねという。客も小松原も、そしてたまたま来ていた上野も
驚く。それを否定しようとするが、匠悟は純平が娘を朝送り
届けるのを見たという。純平は咄嗟にそれを否定し、上野が
相手だと言ってしまう。
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純平は春菜と付き合うことが決まる中、春菜の家庭の事情が
目の前に飛び込んでくる。春菜は放っておけば良いとするが、
純平はどうしても目の前の不実な関係に関わり合っていく。

ようやくこのドラマも面白いと言えるだけの良い案配になって
きた感じがする。

今まで殆ど効果的に利用されてこなかった柳沢家の家庭の事情
にいきなり土足のような形で踏み込み、一気に現場を混乱に
陥れる。
春菜自身が語っているが、関係が不実なりにバランスを保って
生活している事で、既に問題を問題として対処しようとする
意欲を失っている家庭に、純平のような人物を投入することで
本当の意味で家族を向き合わせようとする。

他人だからこそ後押し出来ることがあるだろうし、問題の傷口
に無理矢理触れることで、問題を再認識させて、解決の為に
再び時計を進ませる為のカンフル剤の役目を見事描いた
格好だった。

矢代家の事情は、春菜に対して再び複雑な気持ちを再燃させる
ためのものだろうし、純平側にも全く同様に放っておけない
キャラクターとしてみゆきの存在をあてがう。
ただこの二人が今の状況で、正直純平や春菜の気持ちを再び
揺るがせるとは感じられない物があるかな。
そういう意味ではこれまでの話の中であんまり、気持ちの決着
をつけさせずに、グダグダのまま展開していた方が良かったのかも
知れない。

これまでの矢代があまりに傍若無人だっただけに、妻から
浮気を宣告されても、一視聴者として別に大した憤りの感情を浮かび
上がらない所が、ちょっとこの先春菜との関係に於いても心細い要素
として存在している。

しかしヤマムーだけでなく片桐まで出てくるとは・・・
スポーツ誌で出演する事は見ていたけど、こういうクロス
オーバー方式も楽しいな。