幸せになろうよ
(2011年4月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本 - 井上由美子 / 古家和尚
プロデューサー - 村瀬健、菊地裕幸
演出 - 澤田鎌作、松山博昭 

http://www.fujitv.co.jp/shiawase/index.html



第11話 俺と結婚してください。
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人の幸せばかりでなく自分の幸せを追いかけたらどうかと、
純平はまりかに言われた事で春菜の元に駆けつける。
一方その頃、矢代は春菜に対してプロポーズをしていた。

純平は春菜の自宅へいくと、匠悟からはまだ帰宅していないと
言われる。純平は待たせて欲しいとするが、自分はまだ二人の
関係を認めているわけではないとして断られる。
そんな中、帰宅する春菜とバッタリ鉢合わせする純平。
話したいことがあるという純平。しかし春菜は、矢代の傍に
居ろと言ったことや、自分はアドバイザーでしかなかったと
いうのは全部ウソだったのか?と問う。今まで逃げていた事を
語るが、春菜はいい加減にして欲しいと告げ、私も色々考えた
上で決めたことだと告げる。部屋に入ってしまう春菜に対して
貴方を幸せにすると訴えるが・・・

純平は相手が自分のことを受け入れるか、それとも完全に拒絶
されるかまで決して諦めないとし、その為には自分自身が変わ
らなければならない事を呟く。

会社を辞めた純平は職探しを行う。
そんな中、純平は友達として小松原の相談にも乗ったりする。

純平は相変わらず春菜の実家を尋ねて話をしようとするが、
匠悟から春菜は引っ越しした事を聞かされ、場所は口止めされ
ていると言う。

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まりかに言われて他人の幸せばかりを求めるのではなく、自分
の幸せを求めようとして、ついに決意を持って春菜と向き合お
うとする純平だが、彼女も矢代からプロポーズを受けていた。
果たして彼女の本当の気持ちは何処にあるのか。

この恋愛劇で何が視聴者を魅了するのか。そして共感を得る
のか。
ちょっぴりそういう意味では見所が少なく、ドラマとしては
物足りない恋愛劇を淡々と見せられてしまったような印象の
内容だった。

一方的に相手のことを幸せにするという発言が、実は対等な
恋愛に於いては、失礼な言葉に当たるのではないかとする
最終話の主張も分かるが、何が純平の気持ちを決定的に変えた
のか、そして春菜側に於いても何が心境的変化をもたらした
のか、その辺がやや曖昧で打算的なままズルズル恋愛ごっこ
を楽しんでしまった感じがする。

最終話の見所は、春菜が勤めるオフィスで告白したり、
家族からのサポートを持って関係を繋いでいく所なのだろう
けど、それ程のインパクトもなく、主人公に華が無さ過ぎた
ところが少々盛り上がりに欠けた。

純平が持っているペンのエピソードとか、春菜が結婚式で
着ているドレスのエピソードなど、もっと初期の段階で象徴
的なアイテムとしての存在を浮かび上がらせても良かったの
かもしれない。最終話に出てくると付け足し感が強いしね。

高倉純平 …… 香取慎吾 (結婚相談所のアドバイザー)
柳沢春菜 …… 黒木メイサ (謎めいた美女)
矢代英彦 …… 藤木直人 (弁護士)
桜木まりか …… 仲里依紗 (純平に想いを寄せている)
上野隆雄 …… 綾部祐二 (純平の友人で歯科医)

高倉美津枝 …… 原田美枝子 (純平の母親、夫とは死別)
柳沢優次 …… 玉森裕太 (春菜の弟)
高原早苗 …… 高畑淳子 (春菜の母親)
柳沢匠悟 …… 小林薫 (春菜の父親。アパレル会社の社長)

小松原進 …… 大倉孝二 (結婚相談所会員、ロボット工学)
松下みゆき …… 国仲涼子 (純平の元恋人、東洋学院大)
河原新造 …… 橋本さとし (結婚相談所B-ringの上司)
渡辺辰則 …… 高橋努 (みゆきの結婚相手)
純平の父親 …… 吉岡扶敏 (写真で登場)
板倉 …… 勝信 (結婚相談所B-ringの社員)
矢代聖子 …… 奥田恵梨華 (妊婦、英彦の妻)


麗子 …… 小林きな子 (結婚相談所の客)
楠本 …… 大高洋夫 (デザイン事務所)
森奈津美 …… 大谷英子 (お見合いパーティー)

桜井聖、池田舞、田中昌宏、南好洋、麻倉卓也、関野昌敏
長谷川恵一郎、ランディ・ゴーイン

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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