新・警視庁捜査一課9係 (2011年7月期・朝日・水曜21時枠) ゼネラルプロデューサー：松本基弘 プロデューサー：島川博篤、金丸哲也、丸山真哉 脚本：ハセベバクシンオー(1)、深沢正樹(2)、真部千晶、波多野都 、瀧川晃代、岡崎由紀子、伊藤洋子 監督：杉村六郎(1)(2)、吉田啓一郎、長谷川康、田村孝蔵 音楽：吉川清之 http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/

第2話 殺人バースディ
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ホテルチェーンの社長・立川澄子の誕生日会が行われる。
出席するのは、モデルの三縞麻衣(26歳)、歌手の椎名綾香(29歳)
フードプロデューサーで三縞の夫の木村新(26歳)、そして
ピアニストの斉藤一郎など・・・

麻衣と綾香は仲が悪く、イベント中にケンカしそうになる中で、
マジックショーが始まる。そして斉藤によるピアノの演奏。
演奏されるのは "A Lover's Concerto"。しかし演奏の途中で
悲鳴が聞こえると、麻衣が殺害されていた。

すぐに9係が現場に入る。
矢沢は遺体を見てすぐに被害者は三縞麻衣だと分かる。
最近フードプロデューサーの木村と二億円のセレブ挙式をした
人物でモデルとしても活躍しているという。遺体からの臭いで
青酸化合物で服毒された可能性が高かった。しかし自分の料理
に手を付けた跡がなく、しかも何故か床にはクリームのついた
フォークが落ちていた。

木村に話を聞くと、彼女がケーキを口にするなど考えられない
という。ダイエットしていて食品には気を遣っていたという。
亡くなる前に綾香と些細なトラブルが有ったという。

会場ではイベントを2台のカメラで撮影している事が分かる。
VTRを見る9係だが、悲鳴の後にすぐにVTRが止められている事
が分かる。

監察医の真澄に司法解剖してもらうと、体内からはクリーム、
チョコ、カステラ状のスポンジ、アーモンドが検出される。
胃の中が空で、食道が荒れている事から、食べては嘔吐する
様な極端なダイエットをしていた可能性が高いという。
しかしそんな彼女が何故ケーキを口にしたのか。そして現場に
有るはずの皿は何処に行ったのか。

VTRを念入りに見ていた加納は、社長がイベント中に後部座席
の方を気にしているのを目にする。
直樹は当日のイベントでのスイーツの中にアーモンドを使った
ものが無いことに気がつく。
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パーティーの会場でモデルの女性がケーキに含まれていた毒を
食べて亡くなる。
果たして彼女を殺害したのは誰なのか。

倫子を絡めるためにも必ず料理/スイーツが一つのポイントに
なっている事は言うまでもない。
何故ダイエット中の女性が、スイーツに手を伸ばしたのか。
そして胃の内容物から、ホテルでは出されていない食材が
使われていた事で、何故そんなものが現場にあったのか。

村瀬がやっぱり戻ってきたという事と、青柳と立場が逆転した
という辺りが新シーズンの特徴か。
今まで肩書きに拘っていた村瀬が、青柳の肩書きを笠に着る
やり方に不満を表明していく辺り、今まで村瀬の態度に憤り
を感じていたものにとっては、気分の良い展開か。

役割の分担もきっちりとしていて、現場でケンカしていた女性
同士の原因から、上手くセラピストの存在や、情報の漏洩の
問題を浮かび上がらせていく辺りは興味深く描かれていた。

ケンカしていた女性やら夫などに容疑を向けていくが、その裏
で、何故厳しい社長が一人の三流のピアニストを寵愛している
のかがドラマとして興味深く写り、上手くその関係性を調べて
いくことで真実が明らかになる。

倫子の使い方なども含めて良くできていると思う。