新・警視庁捜査一課9係
(2011年7月期・朝日・水曜21時枠)

ゼネラルプロデューサー:松本基弘
プロデューサー:島川博篤、金丸哲也、丸山真哉
脚本:ハセベバクシンオー(1)、深沢正樹(2)(3)、真部千晶(4)(7)
波多野都(6)、瀧川晃代(5)、岡崎由紀子(8)、伊藤洋子
監督:杉村六郎(1)(2)(7)(8)、吉田啓一郎(3)(4)、長谷川康(6)
田村孝蔵(5)
音楽:吉川清之

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/





第8話 殺人渓谷
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元プロテニスプレーヤーの結城(松田賢二)の他殺体が故郷の村
のつり橋の下で発見された。加納(渡瀬恒彦)は崖の中腹で野球
のグラブを発見。浅輪(井ノ原快彦)が命綱を着けて回収する。
村では村長の財津(小林勝也)らが結城記念館の建設を進めてい
る真っ最中。結城は殺されたが、財津は結城の遺志を尊重して
建設を進めるという。だが事件当夜、結城本人が、設計を担当
する建築家の芳子(立原麻衣)に建設の中止を訴えていたことが
分かる。結城はそれ以前に村役場の職員の真琴(広沢草)から、
記念館の建設費をスーパー建設に回してほしいと訴えられて
いた。一方、加納らは結城の指紋が検出されたグラブから事件
を追う。

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プロテニスプレイヤーとして活躍し、5年前に引退した結城晃一
郎が故郷の桑形村のつり橋から落下して亡くなる。しかし調べ
ると、被害者の体には2カ所ナイフで刺された跡が見つかる。
村では晃一郎の功績を称えて、記念館の設立が予定されていた
のだが・・・

貧乏な幼少期から始まり青年期を経てプロで活躍、そして引退
後の生活までを描いていくという被害者の人生そのものを描い
ていくものだった。

アルバイト感覚で犯罪に手を染めていた学生時代の親友の行き
違った人生模様など、殺害動機としても興味深い味付けがして
あったし、一つのグローブを巡り、不思議な因果が存在すると
いう、シナリオとしてはなかなか上手く構成された話だった。

事件解決に於けるプロセスの殆どがETCでの証拠だったという
のがやや呆気なさを感じるが、大麻事件に於ける第三の容疑者の
存在や村長の悪事をそんな息子に絡めて発覚させていくところ
など、とても良くできていた。

なによりもグローブによって、過去の事件があぶり出され
解決に導かれたこと。そして父親のしていた事を、時を越えて
娘が引き継いでいくといったような綺麗にまとまったシナリオだった
と思う。

加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (漫画家・長男福太郎)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手)

新貝文規


結城晃一郎 …… 松田賢二 (元プロテニスプレイヤー)
財津輝之 …… 小林勝也 (桑形村・村長)
矢野芳子 …… 立原麻衣 (38歳、記念館設計)
舘川真琴 …… 広澤草 (桑形村)
能勢剛太郎 …… 草薙良一 (桑形村・駐在)
中西友和 …… 山下徹大 (晃一郎の同級生)
財津亮介 …… 榊原利彦 (京鉄建設)

植村喜八郎沼尾義彦藤夏子小田島敏子椎名泰三おぎのきみ子坂木優太深澤大河小倉百代


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