深夜食堂2 原作：安倍夜郎「深夜食堂」 脚本 - 真辺克彦(11) 監督 - 松岡錠司(11) 企画 - 遠藤日登思、日高英雄 プロデューサー - 盛夏子、小佐野保、竹園元 音楽 - 佐藤公彦（第2シリーズ） 主題歌：LOVE　LOVE　LOVE 「嘘のつき方」 http://www.mbs.jp/meshiya/

第11話 再び赤いウインナー
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常連客の一人にヤクザの竜(松重豊)がいる。マスターの作る
「赤いウインナー」が大のお気に入りだ。その竜のもとへ、
刑事の野口(光石研)が現れた。二人は名門高校野球部の同級生
だったが、竜が地元で起こした喧嘩のために、かつて甲子園
出場を棒に振っている。野口は、病気で入院している元マネー
ジャー・クミ(安田成美)の見舞いへと竜を誘う。当時竜は、
クミを守るために喧嘩をしたのだが、彼女は今、重い病にふ
せっていた。
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常連客の一人・竜はいつも赤いウインナーを食べる。
普段の竜は賭場で金を儲けているにも関わらず、高校野球を
対象とした賭け事にだけは手を出していない姿があった。
そんな中、竜の事を探す刑事・野口の姿がある。

シーズン2が始まる直前に録画してあるシーズン1を見てみた。

夜な夜な店に集まる常連客の事情が、どれもワケアリで切な
く、そしてメニューの無い料理店で有るにもかかわらず、
毎回同じ物ばかりを注文する常連客の料理に込められた意味
を追求していく。

初回はシーズン1では描かれなかった竜が好んで食べる赤いウ
インナーに焦点が当たる話だった。

ドラマとしては一話目にして視聴者の心を掴むための無難な
エピソードの選出であり、決して悪くはないのだが、逆に夜の
世界の人たちが昼間に活発に動き回りすぎるというのも演出上
ではマイナスの様な印象も受ける。

竜の場合いつまでも影を持ち続けたまま店に通って欲しかった
部分も有ったので、そういう意味では今回彼の過去が明らかに
されたことで、少なからずこのキャラクター自体の持つ興味を
失ってしまった印象も有った。

ヤクザという手前、常連客との絡みが少なくなるのは仕方が
無いので、このドラマの持つ常連客との横の繋がりが今回は
素っ気なかったという点では、物足りなさの残るエピソード
だった。