深夜食堂2

原作:安倍夜郎「深夜食堂」
脚本 - 真辺克彦(11)(13)、向井康介(12)(14)
監督 - 松岡錠司(11)、山下敦弘(12)、小林聖太郎(13)
野本史生(14)
企画 - 遠藤日登思、日高英雄
プロデューサー - 盛夏子、小佐野保、竹園元
音楽 - 佐藤公彦(第2シリーズ)
主題歌:LOVE LOVE LOVE 「嘘のつき方」

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第14話 煮こごり
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店に疲れた顔をして一人の男・将司がやってくる。
常連客の忠さんと金子は、将司にどうしたのか尋ねると、新人
のバイトが全く使えないという。将司の実家は定食屋をしてお
り、現在東京に出て来て弁当屋で働いていた。マスターは、
人に教えることも勉強だという。

そんな折り、カレイの煮付けを作る際に出来る煮こごりを目当
てにして、一人の女性客・イクミが現れる。店では二日に一度、
カレイの煮付けを作る為にその際僅かに出来る煮こごりを、
サービスで出していた。
将司はイクミがあまりに美味しそうに食べるのを見て、マスター
に注文するが、一人前しか残っていないと言われて断念する。

将司の働く弁当屋で、ランチ目当てに人が並ぶ。
新入りが突然辞めたことで店には多くの客が並んでいた。
そんな中、イクミが弁当を買いに現れる。将司は彼女の姿を
見かけると、先日"めしや"で逢った事を語ると彼女も覚えて
いた。彼女は手一杯で客からの注文をさばけずにいる将司を
手伝うことにする。

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将司はめしやで出会う女性に恋をする。
彼女の素性を尋ねようとするが、忠さんはあまり人のことは
詮索しない方が良いと言う。気持ちが高ぶり、将司はイクミ
に告白するも、彼氏が居るとして断られる。
そんな中、常連客の一人・小道は彼女を見てミクちゃんだと
した事から、彼から彼女のことを尋ねると、彼女は高級ソープ
で働くソープ嬢だと判明する。

マスターが語るように、借金の返済・人生の転機を求めている
彼女と故郷に帰ろうとしている将司の人生のタイミングが上手く
絡み合い良い感じのドラマだった。

相変わらず深夜に来る客はワケアリ客が多い。
ただ風俗で働く人物が全てワケアリであるという先入観は
遠い昔の話の事だと思うけどね。
ワケアリの状態をイクミ側だけでなく、将司側からも描いた点で
上手く出来ていたと思う。

風俗で働く女性の見た目以上に心の優しい一面を、弁当屋
のワンシーンで描いてしまう所が良くできていたね。

伊藤歩さんの美しさは相変わらずだけど、清水優さんの優しさ
と押しの強さが上手く描かれた話で、一度は振られて二度目に
成就するところなど、シナリオ構成としても上手くできた
内容だった。

風俗で働いている女性を色眼鏡で見ることなく、本当に好き
だと言えるのか否か。田舎に帰郷するタイミングと上手くそんな
葛藤を喧嘩させた感じだね。

マスター …… 小林薫 (「めしや」マスター)
小寿々 …… 綾田俊樹 (ゲイバーを経営)
忠さん …… 不破万作 (常連客)
剣崎竜 …… 松重豊 (ヤクザ)
野口 …… 光石研 (刑事)
小道 …… 宇野祥平 (フリーカメラマン)
ミキ …… 須藤理彩 (「お茶漬けシスターズ」)
ルミ …… 小林麻子 (「お茶漬けシスターズ」)
カナ …… 吉本菜穂子 (「お茶漬けシスターズ」)
ゲン …… 山中崇 (ヤクザ)
足立刑事 …… 足立智充 (野口の部下、さやの兄)
金本 …… 金子清文 (常連客)
安西 …… 剣持直明 (常連客)


足立さや …… 平田薫 (パチンコ店)
イクミ …… 伊藤歩 ("シルキー"ソープ嬢)
将司 …… 清水優 (弁当屋)

北上史欧、山本裕子、吉橋航也、村田文秋


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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