それでも、生きてゆく
(2011年7月期・フジテレビ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
プロデュース:石井浩二
演出:永山耕三(1)(2)、宮本理江子(3)、並木道子(4)
音楽:辻井伸行
主題歌:
小田和正『東京の空』

http://www.fujitv.co.jp/ikiteyuku/index.html





第4話 明かされた真実…
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響子は三崎家に行くと、駿輔や隆美と目を合わせるが、会話せ
ず響子は走り去る。

洋貴と双葉は、双葉の旧家にいくと、そこに日向夏がおかれて
いるのに気がつく。以前保護司の葬式でも文哉が日向夏を置い
ていったことから、彼はここに来ていたのだと告げる。恐らく
家族に宛てたメッセージだろうと。

洋貴と双葉は帰宅するとそこに響子の姿があった。
響子は双葉を見て、双葉のことを認識しており、さっきご両親
と逢った事を告げる。すると双葉はその場から走り出してしまう。
響子は洋貴に対して、亜季が年長の頃、双葉に遊んで貰った
事を話す。洋貴はあの家に文哉は居ないとし、探しても居ない
事を語る。
響子は父さんの最後はどうだったのかと尋ねると、文哉を探そう
としていたことを語る。

双葉は朝食の際に、両親に対して昨日深見の母親が来たか尋ねる。
自分は深見の家族と時々逢っているという。双葉はあの人たちに
逢って謝罪した方が良いと告げるが・・・
双葉が持つ日向夏を見た駿輔の顔色が変わったのを受けて、
双葉は兄の事を何か知っているのではないか?と尋ねる。
自分は東京で一度文哉を見かけたことを告げる。
駿輔は母達には文哉のことは言うなと告げ、二度と深見家とも
逢うなと語る。

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響子は洋貴と一緒にいる女性が双葉であると気がつく中、
響子も洋貴も三崎家と接触を果たしていく。
何故娘が殺害されなければならなかったのか、今の文哉が何
を考えているのか知りたいとするが・・・

家族のために文哉の事を捨てた父・駿輔の行動が果たして
正しかったのか否か。

響子の態度を見ると、今回の件で完全に前向きに人生が進み
始めた感じがする。洋貴もまた今まで腐ったような生活を
していたものの、双葉の登場によって随分立ち直りを見せ、
人生が動き始めた事が伺える。とても皮肉な関係と流れが演出
されているという事で、これだけで有る意味このドラマの醍醐味
を味わうことが出来る。

ドラマとしては第二段階へと進み、今度は加害者側の問題へと
ステージが変わった様だ。
被害者家族は時が止まっていたけれど、加害者家族は過去の
事実をパンドラの箱にでも入れて、無かったかのように生活
している。

駿輔と隆美の態度の違いが描かれたこと。
そして双葉と文哉が何故父親側を慕っていたのかが、ドラマと
して興味深く描かれ、衝撃的な展開へと導かれる様はとても
上手い流れ。

日向夏のメッセージ性で有ったり、隆美が同じ母親として
響子が嫌がらせをしていたであろう事を見抜いていたりする
辺りの勘の鋭さみたいなのが、なかなか面白く描かれている。

看護師・東雪恵の失踪の事実もまた誰がそれに関わっている
のか。文哉の猟奇性の中には、父親と何ら関係性が有るのか。
前妻の件との事など、三崎家の謎が今後を盛り上げていきそう
だね。

深見洋貴 …… 瑛太 (29歳、被害者家族)
遠山(三崎)双葉 …… 満島ひかり (25歳、加害者家族)
雨宮健二(三崎文哉) …… 風間俊介 (29歳、洋貴の妹を殺害した少年A)
日垣(深見)耕平 …… 田中圭 (26歳、洋貴の弟で、殺害された少女の兄)
草間真岐 …… 佐藤江梨子 (31歳、果樹園農家の主の娘)
遠山(三崎)灯里 …… 福田麻由子 (15歳、双葉の妹。)
日垣由佳 …… 村川絵梨 (25歳、耕平の妻)
藤村五月 …… 倉科カナ (25歳、被害者家族)
臼井紗歩 …… 安藤サクラ (24歳、健二の過去を知る女性)
深見達彦 …… 柄本明 (55歳、殺害された少女の父)
日垣誠次 …… 段田安則 (57歳、耕平の義父で、由佳の父)
草間五郎 …… 小野武彦 (62歳、果樹園農家の主)
遠山(三崎)隆美 …… 風吹ジュン (55歳、少年Aと双葉、灯里の母)
三崎駿輔 …… 時任三郎 (54歳、少年Aと双葉、灯里の父)
野本(深見)響子 …… 大竹しのぶ (55歳、殺害された少女の母)

少女時代の双葉 …… 山本舞香
少年時代の洋貴 …… 私市夢太
少年時代の文哉 …… 佐々木亮輔
少年時代の耕平 …… 西野隼人


香本房江 …… 梅沢昌代 (習字教室)

原涼子、今野ひろみ、和泉今日子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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