それでも、生きてゆく
(2011年7月期・フジテレビ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
プロデュース:石井浩二
演出:永山耕三(1)(2)(5)(9)、宮本理江子(3)(6)(8)、並木道子(4)(7)
音楽:辻井伸行
主題歌:
小田和正『東京の空』

http://www.fujitv.co.jp/ikiteyuku/index.html 





第9話 心はどこにある?
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文哉は双葉を探して響子と対面。衝突した後、文哉は自宅へと
戻る。15年ぶりに三崎家が勢揃いし、夕ご飯を食べながら
色々と会話していく。

復讐と称して人を殺したり、自殺したりするのは実に安易な
結論だと思うけど、ドラマを見ていると全ての心情やら事実
関係を出し終えた後に双葉が幕引きを行っていく様な流れが
創造された。

文哉と響子だけでなく、今回文哉と洋貴が直接対峙するような
場面があったけど、文哉の心情やら娘を殺害した動機を響子と
対峙したときに殆ど明かしたこともあって、洋貴との対決に
於いては、ほぼ肉体的なやりとりに終始した感じ。逃げる辺り
の行動に、これまでの文哉の態度を見ていると少し意外にも
思えたけど、例え反省が無くても、一応は悪い事をしている
自覚くらいはあるのだろうか。

洋貴が語っているように心は大好きな人から貰う物だとした
ならば、文哉はそれを貰えなかったからこそ今に至るのだろう
けど、なんとなく文哉と俊輔が今回語り合う中では、一面的な
ものでしかなかったので、ちょっと伝わりづらい物があった。

文哉が実家に帰宅した際に、母親とか父親がよく顔色を変えず
に文哉とやりとり出来たなと思う。家族なので受け入れるべき
なのだろうけど、常識的に考えれば無意識に顔には出てきそうな
気はする。

冷凍ミカンやナイフなどのエピソードを何気なく提示して、
最後には上手く回収していく辺りはなかなか上手く出来ていた
ね。

何気ない会話の中にシュールかつウィットに富んだやりとりが
行われるのも面白くできていると思う。

深見洋貴 …… 瑛太 (29歳、被害者家族)
遠山(三崎)双葉 …… 満島ひかり (25歳、加害者家族)
雨宮健二(三崎文哉) …… 風間俊介 (29歳、洋貴の妹を殺害した少年A)
日垣(深見)耕平 …… 田中圭 (26歳、洋貴の弟で、殺害された少女の兄)
草間真岐 …… 佐藤江梨子 (31歳、果樹園農家の主の娘)
遠山(三崎)灯里 …… 福田麻由子 (15歳、双葉の妹。)
日垣由佳 …… 村川絵梨 (25歳、耕平の妻)
藤村五月 …… 倉科カナ (25歳、被害者家族)
臼井紗歩 …… 安藤サクラ (24歳、健二の過去を知る女性)
深見達彦 …… 柄本明 (55歳、殺害された少女の父)
日垣誠次 …… 段田安則 (57歳、耕平の義父で、由佳の父)
草間五郎 …… 小野武彦 (62歳、果樹園農家の主)
遠山(三崎)隆美 …… 風吹ジュン (55歳、少年Aと双葉、灯里の母)
三崎駿輔 …… 時任三郎 (54歳、少年Aと双葉、灯里の父)
野本(深見)響子 …… 大竹しのぶ (55歳、殺害された少女の母)

少女時代の双葉 …… 山本舞香
少年時代の洋貴 …… 私市夢太
少年時代の文哉 …… 佐々木亮輔
少年時代の耕平 …… 西野隼人
草間ゆり …… 原涼子 (娘)
三崎泰子 …… 森康子 (祖母、老人ホーム)
東雪恵 …… 酒井若菜 (元看護師、現在弁当屋)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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