大切なことはすべて君が教えてくれた (2011年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 - 安達奈緒子 音楽 - 林ゆうき プロデュース - 増本淳、清水一幸 演出 - 西浦正記(1)(2)(3)、葉山浩樹 http://www.fujitv.co.jp/kimigaoshietekureta/index.html

第3話 男の答え
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ウェディングドレスの試着に来ていた夏実と修二。
そんな夏実の元にひかりから一通の写メが送られてくる。
それは修二の寝起きの顔だった。
しかしそんな話し合いをするまもなく、夏実の父・克実が入院
したとの事を電話で受け病院に向かう。
夏実は病院に行くまでの間、修二にあの子の事が好きなのか?
と問い、結婚はどうするのかと尋ねる。後でその答えを聞かせて
という。
幸いにも父・克実は単なるヘルニアだった。この際だから手術
するという。母・圭子は結婚式の招待状が届いたと告げ、修二
に対してくれぐれもよろしくと語る。

病院から離れようとする際、エレベーターで修二はひかりと
亜弥に出会う。ひかりは亜弥に対して、あの人と寝た事を告げ
しかしそれでも彼は隣にいる夏実ともうすぐ結婚するのだと
告げる。

ひかりは主治医からの診察を受け、周期がずれているので
クスリの量を調節するという。結婚も赤ちゃんも出来るから
自暴自棄にならないでねと亜弥は告げ、皮膚移植に関しても
出来るので心配するなという亜弥。そんな彼女にひかりは
亜弥さんの方が引きずっていると指摘する。私は今凄く楽しい
のだと告げる。

帰宅する際ひかりは、街でキャンペーンのアルバイトをして
いる望未と偶然出会う。会話していると望未はひかりに対して
もう一つの顔が有る感じだと指摘される。

修二は夏実と別れ際に謝罪する。結婚に関しては夏実の気持ち
で決めて良いと告げる。夏実はそれでも修二は結婚したいと
思うか?と問うと、決める権利は無いという。すると夏実は
結婚を辞めるのも許すのも私が決めなければならないのか?と
激怒する。考える時間を上げるからと告げ、彼女は部屋に戻る。
修二は何で許してくれと言わないのかとさやかの前で憤怒する
夏実だが、私も最低だとちょっぴり後悔する。
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ついに結婚を控えた修二が、生徒の一人佐伯ひかりと関係を
持ったであろう布団で寝ている修二の写真を、婚約者の夏実
に送られてしまう。修二は自分にはこの結婚に関して言う権利
は無いとして全てを夏実に丸投げする。

依然として修二とひかりの"とっかかりの部分"が描かれていない
為に、ドラマとしては何とも言いようが無い訳だけど、感情
ばかりが先行し、周りの人物は何の確証もないまま修二に対する
怒りをぶつけている感じがする。

修二は言い訳したくない様だけど、あの日の事は覚えていない
のだろうし、その辺にもう少し言及しても良いような気がする。

一応ひかりの病名が発覚した事。更には不幸な事に、事故で
姉を失い家族は崩壊している事情が語られた。
色んな同情の余地は有るのだけど、ひかりのこれまでの不適な
笑みや固執する性格を見ていると、今回の彼女の姿が本当の
姿なのかどうかもよく分からない。

一番の被害者である夏実先生。
許したいのに相手が責任を感じてこの関係に幕引きしようと
している事によって、怒りの矛先を何処に向けて良いのか実に
悩ましいね。

そしてまた癖のある修二の兄・柏木孝一の存在。
演じているのは新井浩文さんだけど、ドラマ「モテキ」を
見ていた人ならば、主人公の親友と称して主人公の好きだった
女性も含めて、色んな人と寝まくり状態だった事を覚えている
だろう。その時の印象が強く、なんとも不気味な感じがする。
しかし夏実先生も、よくあの日に修二の実に何かあったと感づ
いたね。

一度放たれた爆弾は、本人達では回収できないかのように
話が伝わってしまうという所がネット社会の現在を象徴して
いるのだろうか。ただ人間関係は希薄な現在、他人のために
そこまで熱くなる辺りもまた不思議な感じはする。