大切なことはすべて君が教えてくれた (2011年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 - 安達奈緒子 音楽 - 林ゆうき プロデュース - 増本淳、清水一幸 演出 - 西浦正記(1)(2)(3)、葉山浩樹(4) http://www.fujitv.co.jp/kimigaoshietekureta/index.html

第4話 暴露
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修二は夏実と話し合いをしようと約束した晩に、鶴岡教頭から
佐伯ひかりが家に戻らないとの話を聞き、修二は彼女のblogの
内容から恐らく出会った喫茶店に居るのではないかと思い
探しに行く。そこで修二はひかりの姿を見ると、帰ろうと告げる。
ひかりは何で来てくれたのか?と告げると、blogを見たことを
語る。園田の携帯を返しておいてくれとひかりに渡すと、blog
を見てひかりがどう思っていたのかを知り、嬉しかったので
本当の君に会いたくなったのだと告げる。ひかりは私は生徒に
戻れるのか?と告げると、修二は無かったことには出来ないと
いう。しかしひかりは、私が無かった事にすると言ってもダメ
なのか?とし、そうすれば先生も幸せになれるのではないかと
告げる。

修二は夏実の元に行く途中に彼女からの着信履歴が半端なく
来ていることを知り急いで彼女に会う。
近くの公園に居た夏実は、修二に何処に行っていたのか?と尋ね
彼がひかりと逢っていたと語ると、何であの子の話をするのか?
と激怒する。もしかして好きになったのか?と告げる。

看護師の亜弥は、ひかりの姉・ゆかりの墓参りに来ていた。
そこでひかりの父で現在妻とは離婚している正則と会う。
亜弥はひかりの為に何をすれば良いのか考えていると告げ、
あの時もっと搬送を急げば助けられたと自分を責める。正則は
もう忘れて欲しいとするが、記憶は薄れることはないと告げる。

ひかりは翌日、学校に登校する。
職員室では夏実と修二の結婚式の話で持ちきりだった。
気まずい二人。そこにひかりと望未がレポートを届けに来ると
望未は修二の姿を見て悪態を付く。

放課後バスケットの練習を終えると、ひかりは夏実がジャージ
を置き忘れているのを見て届ける。すると夏実はジャージを
奪い取るように悪態を付く。ひかりは微笑みながら夏実先生も
こういう事をするのねと呟く。夏実はひかりに対して何もなか
った様な顔をしてどういうつもりかと激怒する。ひかりは柏木
先生の事が大事だから無かったことにすると告げる。それを聞
いて夏実は今更何か?と叫ぶ。
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ひかりは修二の優しさに触れ、これ以上彼を困らせないよう
忘れようとする。しかし一度ついた火はなかなか消えず、
ひかりの携帯電話の写真を見られてしまい、修二との関係が
ばれてしまう。学校は大騒動になる。

本当に生徒と関係を持っているのであれば、それなりの罰を
受けるべきだという倫理感と、当人同士が納得した上で和解した
ので有れば、色恋沙汰は他人がとやかくいうべくものではなく
それはそれで話を収束しても良いのではないかという葛藤が
味わえるドラマだ。

修二が何の良いわけもしない所は立派では有るけれど、やって
も居ない事を否定しない辺りの態度は逆に、なんとも言い得ない
後味の悪さばかりが残る。

夏実が私のために悪い人間を受け入れてとするけど、修二は
夏実のためにも言い訳して欲しい感じだね。

勝手に他人の携帯を見るとか、亜弥のお節介の度が過ぎて
学校にまで乗り込んでくる辺りの顛末とか、見ていて不快に
させる所もあるのだけど、色々と謎多きドラマなので楽しく
見ることが出来る。

ひかりが意図的に修二をハメたであろう事は、想像に難くは
無いけれど、そこに修二の兄が関わってきたとする場合、
二人の間にはどんな関係・契約が結ばれているのか。

修二の兄との葛藤に於いてもどんな物が存在するのかなど
まだまだ不透明な所が多い。

別段三浦春馬くんが好きだという訳ではないけど、信頼されて
いる教師が一瞬にして軽蔑な眼差しで見られるところは見ていて
辛い物があったな。

信頼感とか自信感とか、コツコツと積み重ねていく物だけど、
一人の人間を陥れる事がこれほど簡単になし得てしまう所が
怖い部分もあるし、案外人間社会に於いてはあっさりと崩れて
いく物だなと思う。