大切なことはすべて君が教えてくれた (2011年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 - 安達奈緒子 音楽 - 林ゆうき プロデュース - 増本淳、清水一幸 演出 - 西浦正記(1)(2)(3)、葉山浩樹(4)(5) http://www.fujitv.co.jp/kimigaoshietekureta/index.html

第5話 真相
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修二とひかりが関係を持ったことが、ひかりの携帯の写真から
発覚し、学校全体を揺るがす事態へと発展する。帰る際に修二
は生徒達から、二度と来るなと罵倒される。夏実はそれを止め
ようとすると、非難は夏実にも集中する。修二はボクのことは
非難しても良いがこの人を傷付けるのだけは辞めてくれと頼む。
夏実はそんな修二を見て、一番に組むべき私が一番彼のことを
救いたいと思っている自分に驚く。

翌朝の職員会議の場で鶴岡は教師達の前で、近日中に修二の
処分を決めると告げる。
夏実は職員会議の場には居なかった。金子先生が彼女に逢いに
いくと、先輩として何か言ってあげられれば良いのだけどと
告げ心配していることを訴える。

一方鶴岡は修二に話しかける。
渡辺と牧田の時に、修二は彼らに学校に来ることが償いだと
言ったこと。鶴岡はそれは修二にも当てはまることで、どう生徒
たちを傷付けたのか身を持って感じるべき事を告げる。しかし
鶴岡は修二の事を長年知っていることもあって、どうしても
軽蔑しきれないという。事情を聞かせてくれないか?と問う。

中西先生は、修二のクラスで生徒達の気持ちを落ち着かせる。
生徒達は中西に対して修二の事をどう思ったのか尋ねられると
柏木先生はとても良い先生だったので今でも信じられないとし
生徒達が嫌悪感を抱く気持ちも分かるが、今まで自分で見て
きた柏木先生に対する事を忘れてしまうというのもどうかと告
げる。私は自分の目を信じると告げる。

望未は学校を休んでいるひかりに電話する。
ひかりは学校の様子、修二の様子を尋ねると、半端なく厳しい
状況だと語る。しかしひかりが気にすることはないと訴える。
自宅にいるひかりは、母・由梨に学校に行きたい事を訴える。
言わなければいけないことがあるとし、私たちは無理して忘れ
ようとしているから全てが壊れていくのだと訴える。

バスケットボール部では夏実の為の結婚祝いを用意していたが
渡すべきかどうかで悩む。夏実もそれに気がつくと、暫く預か
っておいてと語る。
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修二とひかりの関係が公になり、その場から逃げ出したくなる
ような罵声を浴びせられるも、修二はここに居続けることこそ
自分のすべきことだとして、歯を食いしばって耐える。言い訳
一つ市内修二が責められ続けることを見て、ひかりはついに告白
する。

誰もが想定していた展開をそのままひかりの口から語られる
様な展開だったけど、修二の潔白が証明されていくという意味
では、とても気分の晴れる内容だった。

しかもそれは同時に、修二があの日に兄弟の間で起きたこと
にも言及され、今までテーマとしてはメインの流れに押されて
影に潜んでいた兄弟、姉妹の葛藤やら、劣等感、憧れの気持ち
など、面白い具合に展開の中から抽出されたと思う。

正直、修二がハッキリとした説明をしなかったのが悪いけど、
これまで修二に対して殺意を持って非難してきたものたちへの
反応にも、もう少し焦点を当てて欲しかった。
とくに修二の事を殴った生徒とか、どんだけ罰の悪い思いを
しているのか、その表情を是非とも見て見たかったぞ。

今まで当たり前のように傍にいてくれた夏実ではなく、ひかり
に対して好意を寄せていくところなど、今後を期待させる展開。

このドラマでは、修二の兄・克実が、修二の崩れた姿を見て
微笑んだように、キャラクターの持つ善良な人物像やイメージ
を壊しては、その人となりの対処法やらリアクション、顔色を
楽しむ所があるのだけど、修二だけでなく夏実に対する試練も
相当辛いものになりそうだね。

修二と夏実はどちらも善良に見られるタイプの人間なので、
違った性格のものを求めていく傾向にあるのかなと。