大切なことはすべて君が教えてくれた
(2011年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本 - 安達奈緒子
音楽 - 林ゆうき
プロデュース - 増本淳、清水一幸
演出 - 西浦正記(1)(2)(3)(6)、葉山浩樹(4)(5)、関野宗紀(7)

http://www.fujitv.co.jp/kimigaoshietekureta/index.html



第7話 求婚
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修二は学校に戻ってきた理由をひかりを一人にしない為だと
告げる。

鶴岡は夏実からの妊娠の報告を受けたことに対して、他の教師
達の居る前で二人から話を聞く。夏実は
一人で産むことを決意
したとし、修二は陰ながら支えていくことを約束する。しかし
生徒達には結婚前に子供を妊娠させ、しかもその責任を取らない
行動に対してどう説明を付けたらいいのか?と問われる。
話を聞いていた雅代先生は、そんな緊迫した状況の中、それで
も夏実先生におめでとうと言いたい事を語る。
夏実は教師達の前で、私が身勝手だったとし、妊娠のことを
修二に告げたのは昨日だという。大人ならば妊娠した時点で
決断できることだし、相談するのが筋だったが出来なかった
事を語り、悩んでいるウチに体の中で子供が成長しているのを
実感して大事な何かを掴んだのだという。しかしそれを一人で
決めてしまったこと自体に、無責任なことをしたとして謝罪する。

修二は教室に行くもひかりの姿がないことに気がつく。
すぐに保健室に行くとひかりが待っていた。先生のことを試した
のだというひかりは、修二から待っていると言われたことに対
して慣れていない事なので試したかった事を告げる。

修二は生徒達の前で、来週から進路に対する面談が有ることを
告げ、一人一人の正直な気持ちを聞かせて欲しいとし、進路の
紙には正直に書くよう求める。

一方鶴岡は、夏実先生の妊娠した事実を生徒達への報告は控える
との決断を見せる。やはり教育という特殊な環境では、女性
一人で子供を育てる事は受け入れられない事だとし、夏実先生
には二学期が終われば産休で休んでもらうという。しかし修二
にはこれまで通り学校に来るよう告げる。

修二は夏実と二人っきりで会う。
自分は子供の父親になれないか?と問う修二。しかし夏実は
そんな決断を見せる修二に対して、そんなに周りから失望される
のが怖いのか?と問う。ここまで周りを混乱させたのだから、
最後までその意志を貫こうという。周りから求められる道を
歩むのは簡単な行動だとし、修二自体は何をしたいのか?と
問う。修二はひかりの力になってあげたいとすると、それで
良いと告げる夏実。

修二は夏実が生徒たちと関わっているのを渡り廊下から眺めて
いた。そんな修二に帰宅しようとしていたひかりが声を掛ける。
ひかりは進路希望に何を書けばいいのかな?と修二に尋ねる。
夢を書いても良いし、10年後に何をしていたいのかを考え、
そんな話を君から聞けると良いという。するとひかりは、先生
は進路希望に教師になりたいと書いたのか?と尋ねられる。

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夏実が妊娠していることが発覚し、修二の去就が気になる中、
夏実は一人で産むことを決意し、教師達にもその旨を伝えて
いく。一方ひかりは自分に近付いてくる人たちは、自分
に同情心を抱いているのだとして、自分から相手を遠ざけて
しまう。

夏実の決断も分かるけど、子供が居る中でのシングルマザー
宣言は、彼女自身のエゴにしか見えず、子供の事を本当に考え
ているのかという感じがする。

愛しかない関係は愛が冷めると何もなくなるというセリフが
有ったけれど、愛している間に絆が生まれてくるものだし、
最初から全てを否定することから始まる異常な警戒心が
このドラマの中では多く見られる。それだけ色んなところで
他人に対するコンプレックスを抱いている事情が存在するの
だろう。

ひかりが抱いている姉へのコンプレックス。
劣等感を持つ人物が優越感を持つ人物に対して抱くものだけど、
優越感を持つ人物が妥協点として劣等感を持つ人に肩を並べて
しまうというのも、何とも複雑。
修二は、同じ年齢に達すると完璧だと思っていた人の事情が
分かる様な口ぶりだったけど、それもまた不自然な話だ。

中西先生がイケメンが損をする唯一の職業だとして、修二の
事を羨ましいと思っていない事を告げたけれど、まさに目の前
の状況を見たら、誘惑の多い環境の中で、ルックスは邪魔以外
の何者でもないのかな。人と人になれば良いとする言葉は、
男女の関係を超越した関係になるという事を意味しているのか。

言葉の端々の意味をかみ砕いて精査していくのが楽しい
ドラマで、目の前で起きている事実にフラストレーションが
たまる内容だけど、それでも十分楽しさを保ち続けている。
やっぱり今をときめくイケメンや美形の子たちが沢山出ている
事かな。

上原夏実 - 戸田恵梨香 (1年の担任教師、英語)
柏木修二 - 三浦春馬 (2年1組の担任教師、生物)
金子雅代 - 能世あんな (2年3組の担任)
東堂さやか - 篠田麻里子 (ウェディングプランナー)
水谷亜弥 - 内田有紀 (看護師)
中西佳史 - 西村雅彦 (2年2組の担任、学年主任)
鶴岡悟司 - 風間杜夫 (教頭)

-2年1組-
佐伯ひかり:武井咲 (病気を抱える?)
平岡直輝:菅田将暉 (関西弁の陽気な男)
加川涼子:広瀬アリス (明るくムードメーカー)
児玉賢太郎:中島健人 (新幹線トリオ)
渡辺優奈:石橋杏奈 (涼子の親友)
園田望未:剛力彩芽 (父が借金、明るい性格)
田口和孝:永嶋柊吾 (川本と愛し合う)
宇野沙莉: 伊藤沙莉
江藤バーンズ凌真:バーンズ勇気 (力と体格に恵まれる)
牧田玲花:替地桃子
相沢航希:長村航希
石本千寿:佐伯千寿
小野誠也:丸若薫 (学力に優れる)
川本万里:石橋菜津美 (田口と愛し合う)
高橋悠希:倉益悠希
瀧山辰哉:黒木辰哉 (携帯の写真を見てどういう事だと詰め寄る)
千葉奈々:大平奈津美
辻本奈知:央川奈知 (ひかりの携帯を見てしまう)
土屋孝之:大津尋葵
徳永玲奈:能年玲奈
中田広稀:中島広稀
中野愛里:中島愛里
夏川流太:外波山流太
西野優衣:伊藤優衣
根本健人:疋田健人
野口優里:中村優里
橋本達也:羽染達也
樋口みはと:伊勢みはと
桃井天音:岡山天音
安田美月:小松美月
山口美咲:米村美咲
吉川タツヤ:岸田タツヤ

バスケ部
星野陽子 - しほの涼
元木彩 - 竹本彩
有野佐知 - 石丸佐知
眞鍋理沙 - 本間理紗
藤岡優里奈 - 齋藤優里奈
田辺かおり - 渡辺かおり
山田純平 - 笹山純平
山田哲平 - 笹山哲平
井口龍之介 - 永井龍之介
田中力意 - 園田力意


上村克実 …… 新井康弘 (夏実の父、へルニア)
上村圭子 …… 朝加真由美 (夏実の母)
柏木孝一 …… 新井浩文 (修二の兄)
正則 …… 神保悟志 (ひかりの父)
博一 …… 春海四方 (修二の父)
育子 …… 三谷悦代 (修二の母)

山下有悟 …… 福士誠治 (商社勤務)
山下英昭 …… 山田百貴 (父)
山下美幸 …… 唐木ちえみ (母)
看護師 …… 丸山優子 (駿陽大学附属病院)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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