大切なことはすべて君が教えてくれた
(2011年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本 - 安達奈緒子
音楽 - 林ゆうき
プロデュース - 増本淳、清水一幸
演出 - 西浦正記(1)(2)(3)(6)(8)(10)、葉山浩樹(4)(5)(9)、関野宗紀
(7)

http://www.fujitv.co.jp/kimigaoshietekureta/index.html



第10話 結婚
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ひかりは一人で姉との旅行をしようとしていた目的地に向かお
うとする中、さよならと言ったひかりの事が気になり電車に
飛び乗る。帰ってくる人はさよならなんて言わないだろうと
いう。

夏実はさやかの職場へとやってくる。忙しそうに働く彼女。
結婚式のプランナーの仕事を見て素敵な仕事をしているという。
さやかは夏実から修二がまたひかりと一緒に旅行に行ってしま
った事を知るが、夏実は以前とは違い、今は声を聞いただけで
気持ちが通じていると実感出来ている事を語る。

亜弥と夏実は、修二がひかりと一緒に旅行に行ったことを知り
非常識だと告げる。しかし夏実はお母さんの変わりに行った
のではないかという。本当はひかりと一緒に行きたかったので
はないか?と尋ねる。由梨は娘から誘われたときは嬉しかった
とし、でもゆかりを亡くした場所にはどうしてもいけないと
いう。多分その辛い気持ちを分かったからこそ修二は変わりに
行ったのだろうと告げる。

修二はひかりと話し合う。
夏実との約束は明日だからそれまでに帰ればいいという修二。
もしかしてプロポーズをするのか?と問うと、気持ちは伝えたい
事を語り、ひかりとも話をしたいのだという。
ひかりは聞きたいことが沢山あるとし、何故あの時、私とは
関係を持っていない事を言わなかったのか?と問う。正直本当に
何も覚えていなかったとし、逃げたら二人とも傷付けるのでは
ないかと思ったという。しかし次は上手くやるとし、守るべき
人を守るとし、それが夏実であることを語る。それはひかりの事
を傷付けてもだと言うと、ひかりは私たちは実に面倒くさい
ねと呟く。先生の後ろを歩いているだけで満足だったのに、
近付いたら気持ちを抑えられなくなったと語る。

直輝は夏実の家の前で待っていた。最後の日くらいちゃんと
何か言ってくれという彼。俺は生徒だから卒業したら先生とは
逢えなくなるのだとし、修二の何処が良いのか?と問う。俺
ならば絶対に夏実を泣かせることはしないと告げると、夏実
も何処が良いのかなと呟き、他にももっといい男は居ると
思うが、私はそんな修二が好きで有り、その隣にいるのが
私ではないと嫌なのだという。そんな隣に居る私が好きだと
告げると、それじゃどう頑張っても勝てないという事かと語る。
直輝はお別れを言って立ち去る。

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修二は夏実に会う約束をする前日、旅行に行くというひかりの
事が気になり駅まで見送りに行くと、彼女の態度が気になり
一緒に寝台列車・北斗星に飛び乗る。夏実にはその事実を携帯
電話で伝えるが・・・

前半から飛ばしてきたドラマなだけに、後半のモタつき感の
する展開について行けない視聴者も多かったと思うが、
個人的にはドラマは一貫して楽しさを引き継いでいたと思う。

最終話に用意されていたのは、修二に気を寄せるひかりに対し
て、そして夏実に対して気を寄せる直輝に対してそれぞれに
引導を渡す様な展開であると共に、夏実と修二の関係や心情を
対等なものへとすり寄せる作業だった。

甘やかすような言葉を掛ければこの先思いを引きずる様な状況
だけど、修二がきっちりとひかりにトドメを刺したし、
パートナーに対する気持ちという物が、とても上手く浮かび
上がってくる。

由梨の気持ちを知って修二が変わりに行ったとする下りは
ちょっと強引なこじつけにも感じたけど、そんな行動が由梨の
中の心情を揺さぶる事に繋がったし、その後の親子関係の修復
には必要な要素だった。

順風な関係であるよりも困難な状況を乗り越えた関係の方が
強固になるのは明らか。ただ一度の関係の歪みを後々まで
引きずらない様にする事こそがこのドラマで求められる要素
だった。

難儀な性格を持つ修二自身の気持ちの決着。
彼自身が失業して不利な状況に追い込まれた中で、再びプライ
ドを持ち直して、夏実に対してプロポーズ出来るのかどうか。
彼の隣にいる自分が好きだという事と、彼の隣に居るのが自分
でなければダメだとする欲求が、彼のことを好きだという意思
以上に優先され、自らの意思・決断というものが上手く抽出
されたと思う。

亜弥のエピソードはちょっと強引にまとめた感じかな。

上原夏実 - 戸田恵梨香 (1年の担任教師、英語)
柏木修二 - 三浦春馬 (2年1組の担任教師、生物)
金子雅代 - 能世あんな (2年3組の担任)
東堂さやか - 篠田麻里子 (ウェディングプランナー)
水谷亜弥 - 内田有紀 (看護師)
中西佳史 - 西村雅彦 (2年2組の担任、学年主任)
鶴岡悟司 - 風間杜夫 (教頭)

-2年1組-
佐伯ひかり:武井咲 (病気を抱える?)
平岡直輝:菅田将暉 (関西弁の陽気な男)
加川涼子:広瀬アリス (明るくムードメーカー)
児玉賢太郎:中島健人 (新幹線トリオ)
渡辺優奈:石橋杏奈 (涼子の親友)
園田望未:剛力彩芽 (父が借金、明るい性格)
田口和孝:永嶋柊吾 (川本と愛し合う)
宇野沙莉: 伊藤沙莉
江藤バーンズ凌真:バーンズ勇気 (力と体格に恵まれる)
牧田玲花:替地桃子
相沢航希:長村航希
石本千寿:佐伯千寿
小野誠也:丸若薫 (学力に優れる)
川本万里:石橋菜津美 (田口と愛し合う)
高橋悠希:倉益悠希
瀧山辰哉:黒木辰哉 (携帯の写真を見てどういう事だと詰め寄る)
千葉奈々:大平奈津美
辻本奈知:央川奈知 (ひかりの携帯を見てしまう)
土屋孝之:大津尋葵
徳永玲奈:能年玲奈
中田広稀:中島広稀
中野愛里:中島愛里
夏川流太:外波山流太
西野優衣:伊藤優衣
根本健人:疋田健人
野口優里:中村優里
橋本達也:羽染達也
樋口みはと:伊勢みはと
桃井天音:岡山天音
安田美月:小松美月
山口美咲:米村美咲
吉川タツヤ:岸田タツヤ

バスケ部
星野陽子 - しほの涼
元木彩 - 竹本彩
有野佐知 - 石丸佐知
眞鍋理沙 - 本間理紗
藤岡優里奈 - 齋藤優里奈
田辺かおり - 渡辺かおり
山田純平 - 笹山純平
山田哲平 - 笹山哲平
井口龍之介 - 永井龍之介
田中力意 - 園田力意

上村克実 …… 新井康弘 (夏実の父、へルニア)
上村圭子 …… 朝加真由美 (夏実の母)
柏木孝一 …… 新井浩文 (修二の兄)
正則 …… 神保悟志 (ひかりの父)
博一 …… 春海四方 (修二の父)
育子 …… 三谷悦代 (修二の母)

津島昭宏 …… 尾藤イサオ (寝台列車の客)
吉村美桜 …… 三吉彩花 (亜弥の娘)

上原由恵、どうじょう拓人、鎌田麻里名、安藤瞳



評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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