TOKYOコントロール 東京航空交通管制部 (2011年1月期・CSフジテレビ・水曜22時枠・隔週) 脚本：宇田学 製作：大多亮 企画：小牧次郎、羽鳥健一 プロデューサー：関口大輔 監督：成田岳 音楽：ティム・ウィン http://www.fujitv.co.jp/otn/TACC/index.html

第3話 搭乗訓練
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結城は娘から電話。帰宅が遅い結城は娘に頭が上がらない状態
だった。亡くなった妻にどんどん似てくると呟いていると、
それを聞いていた中島と下柳は突っ込みを入れる。

今日は航空管制官たちの搭乗訓練の日。
パイロット・機長は木村、副機長は江口だった。
国内便の福岡までの道のりを航空管制官の代表の真紀が、コク
ピットに乗って勉強する日である。

一方結城は斎藤に対して山田の父親が昔、TOKYOコントロール
の職員だった事を告げる。松本経由で結城はその情報を掴み
調べた結果、山田は母親の姓を名乗っており、父親は吉村だ
と分かる。結城は斎藤に山田の動きを注視してみていて欲しい
と頼む。
航空管制官たちはミーティングを行う。

航空管制官たちも今日は一般の見学会の日だった。
文科省の職員たちも見守る中で、5組10人の見学者を管制官室
に入れて仕事ぶりをみせる事になっていた。正装が義務だと
言ったにも関わらず原はジャージを着てきたために、山田から
背広を借りる事になる。敷島達は真紀がどの機体に搭乗して
いるのか知りたがるが、結城は話すことは出来ないという。
管制官とパイロットの交信を聞かれる事になるので、敷島は
真紀が搭乗する機体に対してはとくに気を使う必要が有ると
感じていた。

真紀はコクピットに乗ると軽く挨拶を交わす。
機長の木村は気さくな人だが、副機長の江口はマジメで妥協を
許さないタイプだった。真紀に対して、以前派遣された管制官
員は飛行機の機体のことをまるで知らなかったとして、管制官
ならば知るべきだと忠告する。すると真紀もパイロットが
管制官コントロール室に来ると驚いている人がいたとして、
一歩も引かずに言い返す。

機体からTOKYOコントロールと交信する江口。
江口は交信した相手の英語の発音が悪いと真紀に対してあから
さまに非難する。ヒューマンエラーの一番の原因は指示する
発音の問題にあると告げる江口。するとその次の原因はパイロ
ットの注意散漫と思い込みによる事故が多いのだと語る。
機長の木村は二人がピリピリしているのを知って楽しいフライト
にしようと宥めるが・・・
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真紀は搭乗訓練に参加。管制官室では見学会が開かれることに
なる。
管制官室で太田が交信中に、突然太田の手を掴みお爺ちゃんと
呼ぶ5歳の少女・花の姿が有る事を知る。
なんと太田の前には勘当した娘の菜々美の姿が有り、関係を
元通りにしたいと考えている事を知る。しかし太田は頑なに
娘を許すつもりはないとして話を聞く様子を見せなかった。

二つの別々の流れが有り、上手い事相互的に影響を与える様な
エピソードとして結ばれて行く。

コメディパートは完全に滑り通しだった感じもするけど、
真紀と江口の意地の張り合いにも似たプロ意識のぶつかり合い
がドラマとして盛り上げたし、これまで管制官室の言葉ばかり
のやりとりだったドラマが、搭乗訓練と称してビジュアル的
にも新鮮なものをドラマに吹き込み、興味深い流れを演出
した。

政治的なエピソードよりも、単純だが積乱雲を交わしていく
様な流れであったり、やりとりの中で互いに認め合ったり
性格を掴んでいったりする流れで面白く出来ていたと思う。

新人の山田と太田の関係も面白く描かれ、山田と太田の複雑な
過去の事情やら境遇を上手い感じに、太田家の親子関係の問題
にぶつけて処理した感じがして、どの人物も際立つような作り
になっている所は流石と言った感じ。

敷島のミスはともかく、ちょっと原さんの行動は浮きすぎて
いる感じがしないでもない。