TOKYOコントロール 東京航空交通管制部 (2011年1月期・CSフジテレビ・水曜22時枠・隔週) 脚本：宇田学 製作：大多亮 企画：小牧次郎、羽鳥健一 プロデューサー：関口大輔 監督：成田岳 音楽：ティム・ウィン http://www.fujitv.co.jp/otn/TACC/index.html

第5話 犯人はこの中にいる！
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政府専用機周辺の飛行区域で次々とレーダーから飛行機を
現す信号が消え始める。
レーダーシステム管理室のサブが起動していて、データが
改ざんされている事を知る。データが書き換えられている為に
実際の飛行データとレーダーに映るデータが違う事に気がつい
た結城はすぐにレーダーを見て指示を出すのを辞めろと部下に
語る。
管制技術官の高橋はクラッキングした人物を特定しようとして
IPアドレスを辿っていくと、管制室のパソコンからシステム
管理室にアクセスした形跡が有り、恐らく管制官室に犯人が
居るのだという。

飛行中の飛行機との交信でコールサインを確認して、データ
を書き換えるもきりがないと斎藤は嘆く。とりあえず田辺と
氷室は防犯カメラの映像とシステム管理室のデータを調べよう
と告げる。

氷室は2003年3月の事を思い出していた。
そこでは矢野、結城、氷室が、TOKYOコントロールで一緒に
働いていた。当時管制室で働いていた植草由美は、体調が悪そ
うだったが本人が大丈夫だと語っていたので働かせていた。
羽田の滑走路が雪で一時的にクローズ状態になる中で、
右のエンジンが停止し、近くの空港にダイブアウトしたいとの
交信を受け処理しようとしていたところ、由美は体調の悪さ
から周りが見えて居らず、ミスを犯してしまう。すぐに結城が
フォローして事なきを得るが、結城は今日は下がっていろと
強い調子で彼女を追い出す。由美はショックを受ける中で、
停職になる。事故調査委員で由美の事が使い物にならないとの
話が上がり、その言葉を発したのが結城であったとの噂が
流れていたのである。氷室はそんな結城に対して、委員会で
由美のことを首にした方が良いと言ったのは本当の事なのか
と問い詰め、結城はお前はそういう言葉を信じたのか?と問う
だけで、答えようとしなかった。

氷室は今の段階では外部に事故の事を漏らすなと連絡し、これ
らの話が本当の事ならば明らかなテロだと語る。
本庁からの指示で管制官内に犯人が居るのであれば、TOKYOコ
ントロールは閉鎖し、ATMに移管すべきだといわれ、氷室は
結城にその事実を伝えるのだった。
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管制官のシステムがクラッカーによって乗っ取られてしまい、
犯人は管制室のパソコンからアクセスした形跡が有ることから
犯人が分かるまでシステムを稼働して、TOKYOコントロールを
飛行機の司令塔にすることはキケンだと判断され、閉鎖を求め
られる。システムを移行するまでの間、管制官たちは出来る事
を精一杯行う。

デジタル処理できなくなった後の管制官を機能させる為に
アナログ的な方法で力を合わせていくというもの。

どうしてもコンピュータでの処理だと一人で対応したという
印象が出てしまうけれど、手間がかかるがアナログでの方法は
今一度、仲間意識を喚起するには良い方法論だなと思う流れ
だった。

高橋くんがあまりに目の色を変えてパソコンに向かっていたの
で怪しさ満開だったけど、最後まで良い人だった事は意外
だった。

仲間を信用出来るのか否か。
過去の氷室と由美などのエピソードを通して、そんなテーマを
浮かび上がらせるというのも面白いものが有ったし、初回で
結城が管制官としての能力に疑問を持った松本に対して対応
した辺りの流れが、由美とのエピソードを経てから見直して
見るとまた違った角度で結城の事を見られそうな感じだった。

もしかして3Dバージョンって真紀の思考パターンを描くときのみ
に採用されているものなのかな。

部長が名ばかりで、使えない天下りの職員であろう事が伺える
ものが有ったし、行動からして、この人が犯人なのではないか
と思う所も有ったけど、結果的には防衛庁が関係している様だ。
政府専用機を何らかの意図でレーダー観測から隠したいみたい
な流れが有ったのだろうか?それとも東京コントロールの能力
の見極めのためにクラッキングしたのだろうか?