TOKYOコントロール 東京航空交通管制部 (2011年1月期・CSフジテレビ・水曜22時枠・隔週) 脚本：宇田学 製作：大多亮 企画：小牧次郎、羽鳥健一 プロデューサー：関口大輔 監督：成田岳 音楽：ティム・ウィン http://www.fujitv.co.jp/otn/TACC/index.html

第8話 復活の日
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朝から天候が悪く前線の動きには注意する様ブリーフィング
の際に説明が有る。
ようやく結城が本省から現場へと戻ってくる。結城は氷室が
積極的にこの件の解決に尽力してくれている事を語る。
一方斎藤が異動願いが受理された事を知り、彼女は以前から
福岡にあるATMで経験を積みたいと言っていた事を語る。
結城は真紀の様子がおかしい事を知り、大丈夫かと声を掛ける
が大丈夫だという。しかし山田から声を掛けられるが、返信
にはタイムラグが存在していた。真紀は先日のトラブルの中で
自分が判断して八丈島の空港に着陸させた飛行機の中に
急病人の8歳の子供が居て、処置が早ければ助けられたという
ニュースを耳にしていたのである。あの時太田は病院が近く
に有る羽田になんとか着陸させる方向へと指示していたが、
真紀は機体の安全を第一に考えた決断を取ったのである。

休憩室では斎藤が異動する件で、原や敷島は強い女性が居なく
なることに寂しさを感じていた。そんな敷島はみんなの為に
少しでもリラックス出来る様に香りの強いブルーマウンテン
を振る舞う。原は鼻炎なので臭いを感じないと悪態をつく。

仕事中真紀が管制室のコントロール席に座ろうとする中で
意図的にそれを辞めて休憩室に逃げ込む姿が有った。
今日はまだ一日もレーダー席に真紀が座っていない事を
結城や矢野は語り合っていた。結城は女性なのだから色んな
悩みがあるものだとし、そういう時こそイケメンのコンビが
助けてやれと木下たちに告げる。
朝刊に女の子の事が掲載されていたのでその影響を受けている
のかもしれないなと告げる。

そんな中、斎藤が東京コントロールでの仕事の最後の日。
みんなの前でここを離れるのは寂しいがATMでの異動は一つの
夢である事を語る。みんなにはキツク当たったこともあった
事を謝罪し、これは決して別れではないと語る。互いに空の
安全を守るために管制官として頑張ろうと語る。
一人一人斎藤に別れの言葉をかける中で川元は次に会うときに
は、双方結婚していると良いですねと語る。斎藤は真紀に対して
東京コントロールを任せたと告げる。福岡にも是非遊びに来て
欲しいと。原が代表して花束を渡す。

そんな中、高橋は結城の元にやってくるとUSBを手渡す。
仕事が終わったら確認して欲しいという高橋だった。
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真紀は自分の判断によって一人の女の子の命が危篤の状態に
ある事を知って責任を感じて、なかなか不安で業務に支障を来す
中で、最大の理解者だった斎藤が異動してしまうことで余計
に心配になってくる。しかし新たに東京コントロールに
異動してきたのは、かつてここでの大失敗を経験し、今の
真紀のように精神的にも不安定だった

何を以て真紀が精神的な落ち込みから回復していくのか。

人付き合いの苦手な真紀の唯一の理解者である斎藤が離れて
しまう事への不安感などを感じつつ、最後に支えてくれる
人の存在感を打ち出していくところは良く出来ていたと思う
し、同じ傷ついて立ち直りを見せた植草由美を使って回復
させていく辺りの段取りも、ありがちだと思いつつも、よく
出来ていたと思う。

責任感の強い人ほど、トラブルに対する傷ついた心の深さ
みたいなものを感じる所もあるし、ベテランになる程に、なか
なか周りに相談出来る相手も居なくなるんだろうなと思う所
に繋がっている。

ドラマとしての視線はどちらかというと前回のラストにあっ
た、クラッカーに対する流れの方に興味が写っている事も
有ってやや薄味な感じもする。

真紀と江口の関係も面白い形でフィードバックされたなと
いうエピソードだったかな。