妖怪人間ベム
(2011年10月期・日テレ・土曜21時枠)

原案:アサツー ディ・ケイ
脚本:西田征史
プロデューサー:河野英裕、原藤一輝、大倉寛子、小泉守
演出:狩山俊輔、佐久間紀佳
KAT-TUN 「BIRTH」

http://www.ntv.co.jp/bem/





第5話 ベムベラベロ誕生の秘密…さよなら妖怪
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ベムたちはついに夏目によって妖怪の姿を見られてしまう。
夏目が違和感の有る態度を見せる事に気がついたベム。
そんな中、ベムたちに緒方から写真の人物について、ウチに
同じ様な写真が有ることを聞かされる。深く調べていくと、
なんと緒方の先祖の晋作で、生物の研究をしていた人物だと
言うが・・・

元々これまでの内容でも良いドラマだなと思っていたけど、
ここまで泣けるような内容になるとは思わなかった。

人間である事だけで幸せなのに、人はその事を当たり前の様
にしか捉えず、幸せだという事を忘れていること。
人は少しでも違った姿形の生物について恐怖心を抱き、排除
しようとしてしまうこと。ベムたちは特別な事をしたいのでは
なく普通の暮らしがしたいだけにもかかわらず、それが出来な
い苦しさを抱えたまま生きていること。

多くの人間に裏切られて、傷ついているにもかかわらず人間を
救うために行動を起こしているという事実に、今更ながらも
涙する物があった。

ようやく出会った人間らしい人間。
恐怖も有るが、自分のために命を張ってくれる人物夏目章規。

北斗の拳ヨロシクとばかりに毎回洋服がビリビリっと裂けて
しまい、肌が露わになってしまうが、今回そんな感情の高ぶり
によって二度も三度もそんなシーンが描かれた。
予算大丈夫か?と入らぬ心配をしつつも、やはり服が破れる
ほどに感情が表れているという事にも繋がるので、それは
同時に視聴者の心を揺さぶることにも繋がっているなという
感じ。

今回のエピソードは斎藤工さんが犯人だったけど、QP
のイメージがそのまんま犯人像に当てはまってしまい、ちょっ
ぴり怖かった。ただ警察官の心ない対応、そして心ない言葉によっ
て深く傷付けられるという辺り、なんとも複雑な感じだね。
その流れが不思議な形で夏目が狙われるきっかけを作ってしま
うのだから、上手く構成された流れだった。

三人の心優しい姿を何度も目にしている夏目だからこそ
心を開けたのだろうね。
夏目がベムの鼻を触るとき何をするかと思ってヒヤヒヤした。
夏目の涙がベムに当たってまた人間への道が開かれるのかなと
思ったけど、流石にそこまでは描かれなかったか。

ベム …… 亀梨和也 (妖怪)
ベラ …… 杏 (妖怪)
ベロ …… 鈴木福 (妖怪)
晋作 …… 柄本明 (妖怪の産みの親)
夏目菜穂子 …… 堀ちえみ (妻)
夏目優以 …… 杉咲花 (娘)
町村日出美 …… 広田レオナ (緒方家の家政婦)
緒方浩靖 …… あがた森魚 (大学教授)
緒方小春 …… 石橋杏奈 (緒方の孫)
夏目章規 …… 北村一輝 (浅津警察署)
辻尚樹 …… 永岡佑 (浅津警察署)


篠山豊 …… 斎藤工 (犯人、35歳)

加藤満、ひがし由貴、池口十兵衛、岸靖人、宮木ヨシオ
吉増裕士、政岡志泰、藤本悠輔、伊藤慎、佐野弥生、小林清志 



評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

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