妖怪人間ベム (2011年10月期・日テレ・土曜21時枠) 原案：アサツー ディ・ケイ 脚本：西田征史 プロデューサー：河野英裕、原藤一輝、大倉寛子、小泉守 演出：狩山俊輔、佐久間紀佳 KAT-TUN 「BIRTH」 http://www.ntv.co.jp/bem/

第6話 臆病者に恋したベラ爆破事件の犯人は彼
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ベムたちは夏目に正体がばれてしまう物の、夏目はベムを受け
入れ、人間になる方法を一緒に探してくれることになる。
緒方浩靖が所持していた写真には三本の杖が写っており、それが
何か関係があるのではないかと疑う。
そんな折り、ベラは自転車置き場で心優しい男性大久保に出会
う。とても不器用な男だが、繊細な心を持つ彼に今まで感じた
ことの無いものを感じていく。

冷静に考えれば恋の一つや二つくらいしていそうなものだけど、
今回はその気持ちに触れ、より人間になりたい気持ちを募らせ
ていく。

ベムが人間と深く関わらないようにしている理由付けなど、
上手くできているし、距離を保つことで上手く精神のバランス
を保っている感じがする。しかしその壁を破ろうとしている
ベムの行動が変なフラッグとして働き、今後夏目との間に辛い
事実が待ち受けていそうでなんとも怖い感じがする。

なんといっても今回は夏目の息子・誠の死の原因が描かれた。
そしてその犯人も同時に描かれるも全面解決せず、全てが解決
していくのかどうかもよく分からない。

ドラマとして上手いのは、殴られた事によって受けた傷は
妖怪にしてみれば容易に治るものの、心の傷だけは深く刻まれ
てしまうという事実である。ベラにしてもベムにしても
人間との関わりの中で傷つきながらも健気に生きていく姿に
何処か共感するものがある。

涙の件で再び可能性を見出すも、あの妖怪を生み出した博士
のミドリの液体入り涙でないと人間には戻れないようだ。
妖怪を人間にさせるが、人間を妖怪にしてしまうあの液体は
果たしてなんなのだろうか。

また脇役の使い方も上手くできているね。
正直夏目だけ居れば物語は成立しそうだけど、夏目の家族や
緒方家との関わりなど上手くできていると思う。