妖怪人間ベム (2011年10月期・日テレ・土曜21時枠) 原案：アサツー ディ・ケイ 脚本：西田征史 プロデューサー：河野英裕、原藤一輝、大倉寛子、小泉守 演出：狩山俊輔、佐久間紀佳 KAT-TUN 「BIRTH」 http://www.ntv.co.jp/bem/

第8話 善良刑事の復讐…！もう一人の妖怪の罠
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夏目が何者かに襲われ入院する中、夏目は謎の帽子の男に言わ
れた5年前の爆発事故の真相が、事故ではなく故意に起こされた
ものだと疑い捜査する。そしてその犯人は自分が核心に迫って
来たことで襲いかかってきた東郷であると感じていく。

ベムと夏目家の固い絆を感じさせると共に、ベムが尊敬してい
た夏目の中の心の闇を通して、どの人物にも多少なりとも
猟奇的な一面が有ることを臭わす流れだった。

夏目自身が帽子の男によって悪に染められてしまうのではな
いかとヒヤヒヤするものが有ったけど、残念ながらそういう
展開にはならなかった。
それが残念なのか良かった事なのかはよく分からないけど、
よりドラマに感情移入させるには、夏目が博士によって操ら
れる様にして悪に変身してしまうという一面を見せた方が
視聴者の心は揺さぶれるような気がするけどね。

ドラマとしての核心には迫っているけど、意外と夏目のエピ
ソードは淡泊な感じがして、全てが想定のウチに収まって
しまったような印象もある。
まぁその分、帽子男とベムたちを絡ませることで、物語の中心
をそちらに移行させる目的が有るのだろうけどね。

復讐しても何も変わらないと他人の事ではどうとでも言える
のにいざ自分の事になると、復讐せずには居られない心理と
いうものが伝わってくる物は有ったね。

涙の件でもう少し前進するものが有れば良かったのだけど、
結果的にこの博士が人間になれていない所を見ると、人間に
なるのは不可能なのかな。あの液体を全身で浴びても乾いたら
また妖怪に戻ってしまいそうだしね。