妖怪人間ベム (2011年10月期・日テレ・土曜21時枠) 原案：アサツー ディ・ケイ 脚本：西田征史 プロデューサー：河野英裕、原藤一輝、大倉寛子、小泉守 演出：狩山俊輔、佐久間紀佳 KAT-TUN 「BIRTH」 http://www.ntv.co.jp/bem/

第10話 さよならベム・ベラベロ…人間になれるのか！？最後の大
決闘！！
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人間になるには私という悪を取り込む事だと言われるベムたち。
人間には誰にも宿しているもので、夏目を見れば人間が善悪を
持っていることを身を持って証明していると言われる。
このまま出来損ないで良いのか?と問われ、いつでも求めれば
私は現れるという晋作。ベムたちはどうしてもあんなものを
身体に入れることなど出来ないと告げるが・・・

人間を神聖化しているベムたちの前に次々と人間の行動の
負の部分を見せて、決断を揺さぶろうとする。
これまでの展開とは違って、晋作自身が悪を増幅する液体を
使ったわけではないのに、人は悪事を繰り返していた現実に
複雑な思いにさせられるものがあった。

人とは違う怪物の姿、ベムたちの本当の姿を知られてしまう
という事で、信頼関係にあった人たちがどんなリアクション
を取っていくのか興味深い要素が満載だし、それを見せることで
夏目との別れを意味していることも十分に承知していることも
あって、人間になるかどうかの決断よりも、自分の正体を
公に晒すのか否かの選択の方が有る意味では息をのむ展開が
描かれた。

残念ながら人間になることは出来なかったが、上手い感じで
この世の何処かに彼らが居るのではないかとするオチに繋が
っている。

人を見かけでは判断してはいけないとする皮肉さ加減も上手く
伝わってくる者があるし、妖怪・色物だと思っていたドラマ
がここまで面白く描かれるとは思いもしなかった。