勇者ヨシヒコと魔王の城
(2011年7月期・テレビ東京・金曜深夜枠)

脚本・監督:福田雄一
プロデューサー:浅野太

http://www.tv-tokyo.co.jp/yoshihiko/



第1話

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このままではカボイの村は疫病によって全滅してしまう。
村を救うためには幻の薬草が必要であり、半年前に
勇者テルヒ
が取りに行くも、依然として戻ってこず、次なる勇者に使命
を託すことになる。
村長の
オザルは勇者の条件として、古から伝わる事を語る。
目の前に有る岩に突き刺さった剣を抜き去る事が出来る物が
勇者としての資格があるというもの。
ヨシヒコが挑戦するというと妹のヒサは心配する。兄はおっちょ
こちょいで、その不用心さが戦闘によって死をもたらしてしまう
のではないかというもの。しかしヨシヒコは剣を抜こうと岩に
近付くと、勝手に剣が抜け出てくる。強引ではあるが勇者の
誕生だった。

オザルによって行くべき道が指し示される。
ヨシヒコは妹・ヒサに対して信じて待っていて欲しいと告げる。

スライムとの戦闘。そして
ダンジョーという話し好きの戦士、
そして翌日には父の敵だとしてヨシヒコに襲いかかってくる
ムラサキを味方に付ける。しかしダンジョーは話を終えたら
ヨシヒコに斬りかかる事を告げ、ムラサキは父の敵であると
明確な証拠が出れば、ヨシヒコを叩き斬ると告げる。

そんな中、ある村へと到着。そこでは念動力を操る教祖と呼ば
れる
メレブの姿があった。
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金曜日の放送の時は見られなかったが、ようやく見ることが
出来た。
所謂ドラクエなんかの日本のRPGのドラマ版で、低予算で世界
観を表現するというのだから凄い。以前にこの枠でSFを再現
したドラマ宇宙犬作戦なんかも有ったけど、もの凄く
チャレンジ精神に溢れているな。

漫画大国、ゲーム大国の日本で、漫画原作のドラマは沢山
作られるけれど、何故この手のドラマが無いのだろうか。
やはりセットに金がかかりすぎるためなのか。
今回のドラマを見ていると、意外と金を掛けなくても良い雰囲気
を出せるじゃないかという気がした。

当然典型的なRPGに対する皮肉混じりの展開で、スライムが
登場したり、剣が岩から勝手に抜け出したりするところなど
笑える。
勇者らしくない勇者というのも設定としては面白いし、色々と
既成概念を打ち破ってくれそうな期待感の溢れるドラマだった。

コメディアンを使わずに俳優だけでこの手のコメディドラマ
を作ろうとしているところにも好感度が高く、チープさと
リアルさを上手く混在させている所が良い感じだね。

ヨシヒコ …… 山田孝之 (勇者に選ばれたお人好しの青年)
ムラサキ …… 木南晴夏 (ヨシヒコを父の敵と思っている娘)
メレブ …… ムロツヨシ (しょぼい呪文しか使えない魔法使い)
ヒサ …… 岡本あずさ (ヨシヒコの妹)
仏 …… 佐藤二朗 (ヨシヒコにお告げを与える)
ダンジョー …… 宅麻伸 (熱血漢でテンション高めの戦士) 

太田恭輔、鎌倉太郎、佐藤正和、野村啓介、山本泰弘
保坂聡、金子伸哉


テルヒコ …… きたろう (ヨシヒコの父)
オザル …… 志賀廣太郎 (村の村長)

野村浩二、磯山良司、星野由起、星野愛梨


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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