全開ガール
(2011年7月期・フジ・月曜21時枠)

脚本:吉田智子
プロデュース:若松央樹
演出:武内英樹
Every Little Thing 「アイガアル」

http://www.fujitv.co.jp/zenkai_girl/index.html





第3話 これであの忌わしいキスの記憶も消える
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若葉は草太とキスしたことで頭痛と吐き気と悪寒がする。

翌朝、日向を三葉の森保育園へ連れて行くと、日向からキスに
関して逆に言いくるめられる若葉。
一方草太は、若葉に殴られたことで鼻の軟骨を脱臼する。
チャボや健太郎からは、傷害罪で訴えるべきではないかとされる
が、それを聞いていた若葉は過失による暴行で、当時は心神喪
失状態に有ったとして罪を認めようとしない。まずは謝るのが
筋だと健太郎は激怒する。
草太は若葉がショックを受けていたようなのでそれを心配するが
あなたとキスしたのは蚊に刺されたようなもので、これ以上は
プライベートで関わることはないと告げる。

出社する若葉はそよ子から、キスの件で尋ねられる。
そよ子は私が告白しても良いかと尋ねるが、自分は小市民に
全く興味がないという若葉。

そんな中、若葉は響一から使いを頼まれて欲しいと言われる。
現在昇子がブライトンホールディングスのCEOと会議をしている
ので資料を持って行って欲しいという。若葉はチャンスだと
してそれを届けると、昇子から自分の変わりに三葉の森保育園
の臨時役員会に出席して欲しいと言われる。

三葉の森保育園の臨時役員会に出席する若葉と草太。
議題は
泥んこ開きについてのもの。近年衛生の問題などを危惧
して保護者達は、この時期に開催される泥んこ開きを中止にし
たいと訴えてきたために、その話し合いだった。

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若葉は泥酔していたとはいえ草太とキスしたことで激しく動揺
するも、無いこととして過ごす。
そんな中、三葉の森保育園で、泥んこ開きに対する是非が問われ
若葉と草太だけが役員会の中で賛成を表明する。
草太は説得してなんとか開催したいとするが、若葉は多数決の
決定に遵守するとして我関せずの姿勢を見せるが・・・

若葉と草太、互いに性格の違いから生き方に違いが存在するも
育った境遇やら幼少期の経験に於いては似たようなものが
有り、息が合っている事が伺える。

若葉の精神状況がこのドラマの全てと言っても良いものがあり、
冒頭から古典的なネタであるかのように、キスされたことで熱が有る
かのように振る舞っていたし、悪態を付く彼女の中にも恋愛に対する
純粋さが垣間見られ、理論武装している彼女の恋愛レベルだけは
小学生の頃に止まっているという姿のギャップが心地よく映る。

とてもホッコリとさせられるドラマで、結論は分かっているも
のの、なんとも憎めないドラマだった。
多少の人間関係に於ける問題は有っても、今のところ殺伐とし
た感じもないし、草太のいい人っぷりに、その周りで集まって
くる人自体がとてもいい人だらけ。ファミリー感が出ている
ドラマこそ、今の日本のドラマの中では描いて欲しい要素の
一つだと思う。

気になるのは響一の役割かな。
今まで全く意識してみなかったけど、昇子の発言によって突然問題が
浮上した。響一は独立を模索しているのか、それとも弁護士事務所を
乗っ取ろうとしているのか。

鮎川若葉 …… 新垣結衣 (24歳、新人弁護士)
(幼少時代:柳町夏花)
山田草太 …… 錦戸亮 (27歳、定食屋「ル・佐藤」のシェフ)
新堂響一 …… 平山浩行 (31歳、弁護士)
汐田そよ子 …… 蓮佛美沙子 (24歳、昇子の秘書)
西野健太郎 …… 鈴木亮平 (イクメン仲間)
花村仁 …… 竹内力 (46歳、三葉の森保育園の園長)
花村うらら …… 皆藤愛子 (三葉の森保育園の保母。)
モーリス佐古田 …… 佐藤二朗 (弁護士)
鶏井宏 …… 皆川猿時 (チャボ)
九条実夏 …… 青山倫子 (30歳、弁護士)
林佐間男 …… 荒川良々 (34歳、劇団俳優)
桜川昇子 …… 薬師丸ひろ子 (46歳、鮫島桜川法律事務所所長)
桜川日向 …… 谷花音 (5歳、昇子の娘)
山田笑太郎/ビー太郎 …… 高木星来 (5歳、草太の息子)
林小鳩 …… 井口瑚子 (佐間男の子供)
西野鉄平 …… 黒田博之
チャボの子供 …… 青木勁都


柳町夏花、南波有沙、山田キヌヲ、枝元萌、太田美恵
熊切あさ美、平澤宏々路、滝田匠


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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