全開ガール (2011年7月期・フジ・月曜21時枠) 脚本：吉田智子 プロデュース：若松央樹 演出：武内英樹 Every Little Thing 「アイガアル」 http://www.fujitv.co.jp/zenkai_girl/index.html

第4話 あなたは私にとって災いです!
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若葉は響一から付き合わないか?と言われ、キスされそうになる
のを草太は見かける。それを邪魔するように草太はわざと若葉の
為に作ってきた弁当を零す。泥んこ開きの件で手伝って貰った
のでお礼に食べ物を持ってきたが落としてしまった事を語ると
そんなものは結構だという若葉。そして草太に対して自分は
響一と付き合うことに決めた事を告げ、彼ならば高い志と夢を
持っているので共に歩いていける人だと告げ、今後は誤解を招く
行為はしないでくれと言われる。
若葉は響一に、現在弁護士事務所で私は試用期間中の身である
事を告げると、この恋愛に対しても試用期間が有っても良いの
ではないかと尋ねる。響一もそれに納得し、試用期間である事を
了承する。

草太はみんなの前に戻ると、弁当がぐちゃぐちゃにされている
のを見て、若葉にやられたのではないかと疑う。自分が躓いて
零したことを告げ、若葉には好きな人がいるみたいだと語る。

若葉はついに初任給が出る。24万5857円。
AAAの女性になろうという若葉は、生活費などを差し引いて、
セレブファッションに身を包もうと、雑誌やインターネット
で流行のファッションを調べる。しかしイマイチしっくり来な
いために、そよ子に頼んで一緒に服選びを頼む。

日向を三葉の森保育園に連れて行く若葉は早速購入した服で
いくと、男性たちの見る目が変わっていることに気がつく。
これで私の人生のスタートラインに立ったと感じる彼女。
ビー太郎は、日向が園にやってくると、草太の件で相談する。
ずっとため息ばかりついているとすると、それを聞いていた
園長の仁から、それは恋煩いではないかと言われる。しかし
ビー太郎は"恋災い"だと理解する。

そんな中、会社では響一の提言によって、若葉は競技用水着の
デザイン意匠権を巡り仕事を任されることになる。
一方草太の元に、元料理人としての修行をしていた高級フレンチ
レストラン"ポール・ボキューズ"のオーナーから、シェフが
欠席している為に手助けして欲しいと電話が鳴る。
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草太は若葉を好きだと分かり、彼女にお礼を込めて弁当を
作るが、彼女は同じ弁護士事務所の男性と付き合うことになっ
た事を知る。夢の無い親を見て、子どもが夢を持つはずがない
と言われた草太は、自分のためには再び巡ってきたチャンスを
掴もうとする。

若葉自身も草太に対して好意を寄せている事は明らかなのだが
それが恋心であると認めたくない彼女の心情が、一貫して
興味深く描かれる。これまでの挫折から始まった人生からの
努力を彼女自身無にしたくはないだろうし、草太を認める事は
今までの価値観を全て否定することになるからね。

男性の心を掴むために男性の胃袋を掴めという文言は聞くけれ
ど、草太が若葉の胃袋を掴んでいく所がまた、このドラマを
象徴していて面白いかな。

草太の心に傷にもズカズカと土足で入ることが出来るのも、
苦労してきた若葉だからこそ出来る行為だろうし、一度は彼の事
を奮起させようとした彼女の存在感が描かれる。

イクメンたちが若葉を悪魔のように扱っているところが面白い
し、簡単に雰囲気に左右されてしまう辺りも憎めないな。

昇子と若葉の心情がリンクする事は良いとしても、意外と
昇子が若葉の事を気に掛けている辺りがちょっぴりサプライズ
かも。それだけ響一の動向に目を配っている証拠なのかな。