絶対零度 〜特殊犯罪潜入捜査〜
(2011年7月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本:酒井雅秋、浜田秀哉(1)、中邨武尊、谷和俊、浜田秀哉、黒岩勉
音楽:林ゆうき
演出:村上正典、岩田和行(1)、佐藤源太、北川学
企画:成河広明、鹿内植
プロデューサー:森安彩、貸川聡子
アソシエイトプロデューサー:瀧山麻土香、森安彩

http://www.fujitv.co.jp/C-273/index.html



第1話 特殊犯罪潜入捜査〜走り出せ!のろまなカメ
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塚本の死から一ヶ月。特命捜査対策室は形を変え、特殊犯罪
捜査対策室に変わる。

桜木は電車で男の事を監視する。
男が取る行動を逐一メモに取る。電車を降りると男はコーヒー
ショップに立ち寄り店員の一人に何かを手渡す。男はその後
ビルへと入ると、桜木も同じビルの中に入っていく。
それは
瀧河に言われて桜木に模擬訓練していたものだった。
尾行していた対象者は同じ刑事の
磯村。瀧河は桜木に対して
尾行の時には風景にとけ込み、あらゆる事を記憶するようアド
バイスする。そしてそれはメモするのではなく記憶の中に留め
ろと告げる。

倉田竹森からパソコンでの解析の仕方を教わる。

一方その頃テレビでは、
NPO法人・日本消費者救済機構朝倉
千佳子
が視聴者の前で企業による事故が多発している事を訴え
る。企業は事故を隠蔽していて、利益至上主義の弊害が出ている
事を訴える。

そんな中、特殊犯罪捜査対策室では室長の
長嶋秀夫から懸案と
なっている事件の捜査を命じられる。
企業事故などが多発しているが、発火事件で23名が事故では
なく何者かに殺害されている可能性が高いという。
被害者は急に中古の暖房器具を購入したり、娘が釣りを始めた
後に亡くなったとか、死亡する直前に若い男性と接触していた
とする情報が舞い込んでくる。
防犯カメラによって、その男性らしき人物を特定していた。
今のところ、被害者に共通するところはなく、欠陥商品による
企業恐喝が疑われ、裏取引したからか同社の製品での事故が
突然無くなっているというのだった。

防犯カメラを解析すると、男は
調布市仙川でバスを下りている
事が判明する。捜査官の
本田、佐々木、井上、西田、川瀬、磯村
そして
白石、瀧河、桜木はその界隈を調べる。すると桜木か
容疑者らしき人物を町中で見かけるも、すぐに見失ってしまう。
瀧河の指示の元、急いで集中して探し出すと、男の存在を見つ
ける。男は、
飯野正也(26歳)。前科はなく、恋人で弁当屋を
している
藤井香織(26歳)と同棲していることが判明する。

桜木は香織に接触し、正也の事を探りだすよう命じられる。

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事件を未然に防ぐために、コールドケースを扱う特命捜査対策
室から、特殊犯罪捜査対策室に様変わりし、潜入捜査を行う
事になる。捜査員は決して容疑者・関係者に顔を知られて
しまうことを避けねばならず、その為にも捜査官達は連携して
捜査に当たる。

大胆な設定の変更だけど、出来ればこれまで通りコールドケー
スを扱って欲しかった。日本のドラマはキャラクターに慣れて
た頃にドラマが終了してしまうので、また一から設定を覚え
ねばならず、その作業は意外と面倒くさい。ただキャラクター
自身の設定はそのままで、捜査する部署を変えたという様な
感じだった。

潜入捜査はまた特殊な機関なので、いきなりその手の捜査に
素人の桜木だったり、ちょっぴり高齢の白石に、テック捜査
を強いるところなど、不安な面も有るけれど、一致団結して
チームで捜査しているところはなかなか面白くできている。

キャラクターが多くてごちゃごちゃしている所もあるのだけど
既にシーズン1を放送していることもあって、その辺の性格も
有る程度把握しているので、全く問題なくドラマに集中できる。

これまで死者と向き合ってきた桜木が、生きている人を対象と
して捜査をするということで、上述した通り不安な一面も存在
するし、何よりも桜木といえば"感情移入"していく捜査を
得意としている事もあり、感情を押し殺しながら捜査する事は
可能なのかと言った疑問点も存在する。

地回りの捜査とコンピュータを使った捜査のコラボレーション
はバランスよく描かれているし、今まで日本の刑事ドラマで
苦手だったハイテク捜査も積極的に取り入れている様で、
随分進化した印象もある。

視聴者に不評だった桜木の洋服も、ようやく修正されたようで
その辺は良かったのかも知れない。

桜木泉 …… 上戸彩 (特殊犯罪捜査対策室特殊犯罪捜査班)
高峰涼子 …… 山口紗弥加 (犯罪行動分析係。警部補主任)
深沢ユウキ …… 丸山智己 (捜査一課殺人犯捜査第8係。警部主任)
大森紗英 …… 北川弘美 (法医学・科学担当)
竹林匠 …… 木村了 (法医学・物理担当)
三井朋美 …… 齋藤めぐみ (室長秘書)
白石晋太郎 …… 中原丈雄 (捜査班。巡査部長)
倉田工 …… 杉本哲太 (分析班情報分析係。上席警部)
長嶋秀夫 …… 北大路欣也 (特殊犯罪捜査対策室室長。警視)
瀧河信次郎 …… 桐谷健太 (捜査班。巡査部長)
磯村亮平 …… 小林高鹿 (捜査班。巡査長)
猪原恵美 …… 峯村リエ (技術支援担当技官)

畑山昭子 …… 堀内敬子 (看護師、塚本殺害犯)
塚本圭吾 …… 宮迫博之 (特命捜査対策室第4係・殉職)

朝倉千佳子 …… 戸田菜穂 (NPO法人・日本消費者救済機構)
飯野正也 …… 田中幸太朗 (26歳、介護士)
藤井香織 …… 前田亜季 (26歳、正也の恋人、弁当屋)
日高信之 …… 和田聡宏 (35歳、正也の先輩"明豊システム")
田中茂夫 …… 左右田一平 (介護される)

細野哲弘、山本修、西川智宏、澤純子、河野達郎、長谷川恵一郎
小川智弘、重松宗隆、和田亮太、山本啓之、鈴木隆典 鍋谷哲也、青柳文太郎、蓬莱照子、丘野裟稀、毎熊克也山岸治雄、江澤大樹、花田奈美、麻友美、橋本浩人、野貴葵 岡田ちほ


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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