絶対零度 〜特殊犯罪潜入捜査〜 (2011年7月期・フジテレビ・火曜21時枠) 脚本：酒井雅秋(3)、浜田秀哉(1)(2)、中邨武尊、谷和俊 浜田秀哉、 黒岩勉 音楽：林ゆうき 演出：村上正典、岩田和行(1)(2)、佐藤源太(3)、北川学 企画：成河広明、鹿内植 プロデューサー：森安彩、貸川聡子 アソシエイトプロデューサー：瀧山麻土香、森安彩 http://www.fujitv.co.jp/C-273/index.html

第3話 特殊犯罪潜入捜査〜誠意の嘘
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室長の長嶋から事件が起きたことが報告される。
キリサワ駅で野田祐二(35歳)が殺害された事件。
彼はMNPと呼ばれる国家プロジェクトの研究員の一人で、新薬
の開発をしていたが、殺される前に野田が何者かに追われてい
たという目撃証言が有ったという。しかも監視カメラの映像に
は、MNPの副所長である北村政宗(44歳)が、亡くなった野田の
服から何かを探っている映像が映っていた。
野田の衣服には彼以外の血痕が付着しており、彼は亡くなる
直前まで研究所にいた事が発覚していた。しかし研究所では
国家プロジェクトであることを理由に、捜査に非協力的で
施設への立ち入り調査も拒んでいるとの事。
そこで桜木と瀧河がそれぞれ治験者と警備員の一人として潜入
し、情報を掴んでくるよう命じられる。

瀧河は警備員として上司から施設を案内される。
その間に20歳代の治験者として施設のバイト生として潜り込む
桜木は、瀧河に館内で接触し連携して、内部情報を盗むため
に協力していく。

桜木も事件当時の瀧河も監視カメラに写っていた4人の人物が
研究員である事を目撃。桜木はその一人を追ってみるがすぐに
不審者として見つかる。しかし瀧河のフォローで何とか無事
その場をやり過ごす。

北村と東海林俊哉が実質的にこの研究所を仕切っていた。
瀧河が設置した監視カメラの映像から、二人が会話する様子を
見て、高峰は北村は東海林にネガティブな感情を持っている
事を指摘していく。
北村の動きを調査していくと、館外でロシア人研究者と接触
しているのを目撃。
瀧河の調査により、4人の研究員は単に野田を追う様指示された
だけで、深い関与は無いことが判明する。
そんな中、瀧河は警備員の一人が事件の直後に突然会社を辞めた
事を知る。
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国家プロジェクトを背負った研究員の一人・野田が突然亡くなる。
その死を調べていくウチに、彼が勤めていた研究所に何らかの
問題がある事が分かり、隠蔽体質の研究所に桜木と瀧河が
潜入していく。

展開としてはやや地味な感じで、これまでの展開と似た様な
事の繰り返しといったイメージも強いけれど、潜入捜査に
派手な事を期待するのもアレなんで、これはこれでヨシとすべ
きなのかな。

瀧河のフォローが流石と言った感じで、瀧河のパートはそれ
なりに緊迫感の有る中でも安心して見られるものが有った。

桜木の感情の入った捜査に於いては、若干感情移入する
ほどの関係性に見えなかったのが残念。桜木が前回関わった
エピソードは私生活でも仲良くしていた事に比べて、今回の
エピソードでは、異性との繋がりでも有ることから
そこまで相手の立場に立つ必要が有るのかとさえ思う物が
有った。

シナリオとしても目新しいものではなく、野田がガン治療で
入院する子供たちを見舞っていた辺りを広げていくだけで
気難しい捜査が必要なく解決に導かれそうな感じもする。

やはりこの手のドラマはもう少し時間を掛けて捜査して欲しい
感じだね。潜入捜査上で知り合う人間関係がドラマとして
面白さを生んでいくので、一話で解決すると、こんな感じに
呆気なさを感ていくのかもしれない。