絶対零度 〜特殊犯罪潜入捜査〜
(2011年7月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本:酒井雅秋(3)(6)、浜田秀哉(1)(2)、中邨武尊、谷和俊
浜田秀哉(5)、黒岩勉(4)
音楽:林ゆうき
演出:村上正典、岩田和行(1)(2)(6)、佐藤源太(3)(4)、北川学(5)
企画:成河広明、鹿内植
プロデューサー:森安彩、貸川聡子
アソシエイトプロデューサー:瀧山麻土香、森安彩

http://www.fujitv.co.jp/C-273/index.html





第6話 特殊犯罪潜入捜査〜3つの嘘
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有働会長は長年収集していた絵画を、彼が亡くなった際に遺言
として美術館に寄贈することになる。
寄贈品のリストを調べていくと、そこには書かれていない美術品
が見つかり、それはロメールの紛失されていたアンジュール
三部作であると判明する。その直後その絵画が盗まれ、
警備員をしていた村山慎二が殺害される。

今回はエピソードを通して、桜木の活躍が目に見えて分かると
共に、時にターゲットに対して感情移入していく彼女の捜査法が
有効である事を示す内容だった。

そんな桜木とターゲットの人物が捜査中に少しずつ関係性を
結んでいき、事件が解決しようとしていく中で、徐々に
その関係が崩れようとしていくときの切なさが視聴者の心を
揺さぶり、このドラマの良さへと繋がっていく。

桜木の絵画の知識があまりに即席な割に、妙に椎名との
関係が強く結ばれてしまう辺りは違和感が有りまくりだけど、
1話2話の時のように時間を掛けて、もう少し関係性を結んでいく
過程に無理がなければとても面白い内容になったハズである。

今回は脚本家色が出たというよりも、演出家・岩田和行さんの
功績が大きいような内容で、1話2話の時と似たような余韻の
含ませ方だった。

事件自体は比較的容易に事が進んだ感じがする。椎名と会長の
関係性に於いて、20年前に二人の間に何が起きていたのか。
前に進むほどに後悔が膨らみ、過去の後悔を大きくしていく
とする桜木の心情と椎名に降りかかっている現状が上手く
オーバーラップする様な状況であり、その辺のまとめ方も
上手くできていたと思う。

繰り返し色を塗り重ねていく油絵の手法。
その下に隠されている着色は、過去の心理状況を現していて
どんな人生を歩んできたのか分かるといった感じがなかなか
興味深く映る。

桜木泉 …… 上戸彩 (特殊犯罪捜査対策室特殊犯罪捜査班)
高峰涼子 …… 山口紗弥加 (犯罪行動分析係。警部補主任)
深沢ユウキ …… 丸山智己 (捜査一課殺人犯捜査第8係。警部主任)
大森紗英 …… 北川弘美 (法医学・科学担当)
竹林匠 …… 木村了 (法医学・物理担当)
三井朋美 …… 齋藤めぐみ (室長秘書)
白石晋太郎 …… 中原丈雄 (捜査班。巡査部長)
倉田工 …… 杉本哲太 (分析班情報分析係。上席警部)
長嶋秀夫 …… 北大路欣也 (特殊犯罪捜査対策室室長。警視)
瀧河信次郎 …… 桐谷健太 (捜査班。巡査部長)
磯村亮平 …… 小林高鹿 (捜査班。巡査長)
猪原恵美 …… 峯村リエ (技術支援担当技官)

畑山昭子 …… 堀内敬子 (看護師、塚本殺害犯)
塚本圭吾 …… 宮迫博之 (特命捜査対策室第4係・殉職)


椎名清剛 …… 石黒賢 (45歳、日本人洋画家)
有働三奈子 …… 霧島れいか (会長の娘)
有働和利 …… 浜田晃 (会長)
内山和生 …… 市川訓睦 (上原画廊の社員)
上原秀典 …… 井上肇 (上原画廊のオーナー)

澤純子、山本修、河野達郎、西川智宏、長谷川恵一郎
小川智弘、山本啓之、重松宗隆、鈴木隆典、和田亮太
河野洋一郎、佐藤まんごろう、松永英晃、GREGORY G
JEAN LOUIS BAGES、DAVID MARIE 


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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