37歳で医者になった僕 〜研修医純情物語〜
(2012年4月期・フジ・火曜22時枠)

原作:川渕圭一
脚本:古家和尚
プロデュース:木村淳
演出:三宅喜重、白木啓一郎
主題歌:サカナクション「僕と花」

http://www.ktv.jp/37doctor/





第7話 医者としてでなく人として僕は…
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すずは体調悪化により休職することが決定。それと共に林田も
児童館を辞めることを知る。

病院では佐伯教授が利益率の低下している事を指摘し、ベッド
の回転率の為に、必要以上に医師と患者との接触に圧力をか
ける中、慢性甲状腺炎の患者・花山香澄(26歳)が検査入院の
ためにやってくる。なんと彼女は林田の彼女で、香澄の両親は
足に障害のある彼とのつきあいを許そうとしていない事を知る。

中村ゆりさん、土曜、日曜、火曜日のドラマに連続して出演。

今まで祐太が周りを感化させていく展開の中、彼の信念・信条
の強さを見せつけられていた格好だけど、ここに来て少しずつ
彼の中にある強さだけでなく弱さなどを見せるところで、
上手いこと人間らしさを描くと共に、一方的な関係ではなく
互いに支え合う状況が描かれた。

他人の事に関してはよく見える事でも自分の事になるとどうして
盲目になるというありがちな内容で、もっとも大事にすべき
相手が恋人ではなく患者にしか見えなくなり、話す内容も
常に病気のことになっているなど、気を遣いすぎる行動故に
逆にそれが負担になるというモノが存在していた。
命に限りがあるからこそ、病気以外の事でも楽しみたいとする
思いがあったのだろうね。

自分で線引きしてしまうという障害者の内容も面白く描かれた。
人は誰でも限界点というものを自分の中で設定してしまうのか
も知れないけど、他人の引いたラインは超えるのが難しい
事でも、心が不自由でなければ超えられるとする辺り、足が
不自由で腐っていた林田には一番的確な言葉だったのかもしれ
ない。

ありのままの相手を受け入れるというすずの気持ちを、手話を
使って伝えるということ。祐太にだけでなく、同じく病を抱える
林田の心にも上手く響いていく物語で、医者は患者から学ぶ事
が多いとするけど、まさにそんな展開が描かれた感じだね。

さて問題は教授と研修医との関係か。
森下先生との会話の中で、医師は利益を求めるべきなのか
それとも患者との関係を優先すべきかを話し合っていたけど、
正解は無いとしながらも、明らかな間違いはあるとする事で
核心的答えは回避したものの、上手いこと現在の祐太に
必要な返答は出来たのかなと思う。

東央医科大学病院・総合内科病棟
紺野祐太 …… 草g剛 (元食品メーカー、37歳でようやく研修医)
沢村瑞希 …… 水川あさみ (24歳、研修医)
葛城すず …… ミムラ (32歳、祐太の恋人)
下田健太郎 …… 八乙女光 (24歳、研修医)
谷口篤志 …… 桐山漣 (25歳、研修医)
中島保 …… 鈴木浩介 (38歳、医局長)
新見悟 …… 斎藤工 (30歳、祐太の指導医)
相澤直美 …… 真飛聖 (37歳、看護師長)
森下和明…… 田辺誠一 (42歳、腎臓内科・准教授)
佐伯毅彦 …… 松平健 (58歳、内科トップ)
葛城博昭 …… 志賀廣太郎 (57歳、すずの父)
葛城佐和子 …… 藤吉久美子 (55歳、すずの母)
永井寛子 …… 藤本泉 (看護師)
小菅直之 …… 大竹浩一 (瑞希の指導医)
大久保由香 …… 内藤理沙 (看護師)
高木慶介 …… 山口大地 (大学病院担当MR)
橋本奈美子 …… 羽村純子 (看護師)

石浜幸平 …… でんでん (61歳、肝機能・糖尿病)
林田聡史 …… 阿部力 (東あけぼの児童館のアルバイト職員)
花山香澄 …… 中村ゆり

野添義弘、田中綾子、藤田記子、飯田嘉幸、大塚和彦、星優斗
西條義将、石原理衣、篠田涼也、もてぎ弘二、田島令子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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