相棒11
(2012年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、戸田山雅司(2)、太田愛(3)、櫻井武晴(4)
ハセベバクシンオー(5)、守口悠介(5・協力)
監督・和泉聖治(1)(3)、近藤俊明(2)、東伸児(4)、田村孝蔵(5)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第5話 ID
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右京は鑑識の米沢から銀座で起きた宝石強盗事件の防犯カメラ
の映像を見せてもらう中で、トオルの元に交番勤務だった頃
の後輩から電話が鳴る。その時代に知り合った女子高生の樹里
がトオルに相談したい事があるという為、右京も一緒に話し
を聞きに行くと、昨日神社の階段で男性が突き落とされる事件
が有り、救急車を呼んだが、本人は突き落とされた事を否定
する事を語っていたというのである。それを聞いた特命係の
二人は被害者が入院している目黒総合病院に話を聞きに行く。

トオルの派出所時代の繋がりからの事件導入部は、今後とも
続けて欲しいと思うものが有る。
名義貸しの問題を始め2015年から導入される国民総背番号制
でも有るマイナンバーを前にして取り上げた感じのネタだけど、
事件規模の割には、意外と軽い感じで見られるところは
トオルを始めとした若い血を上手い事相棒に導入した結果だ
ろうなと思う。

何よりもトリオザ捜一の転がし方が上手い。
米沢を密着マークして話を聞いていたり、トオルと芹沢の繋が
りを通して情報を共有したりする流れが面白いし、角田課長
もより多く絡めていくところなど、仲間との繋がり方がとても
上手く描かれている。

さて事件は全く関連性の無い二つの事件を強引に結びつけた
感じもする内容ではあるが、名義の特定が如何に個人を識別
させて責任を持たせるものとして存在するのかが描かれた。
そんな責任のある名義で有るのに対して、自分自身を証明する
のが難しいという事が皮肉にも描かれた感じ。

名義を売った相手を特定するという神がかり的な部分に関して
は、ほぼスルーされてしまった感じが有り、若干その辺の
導入部は違和感が有ったけど、二人の滝浪正輝のどちらが本物
なのかが興味深く描かれ、銀行強盗の犯行の手口の内容や証明
も含めてなかなか面白く描かれたシナリオだった。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)
田丸寿三郎 …… 品川徹 (警視総監)
井出実篤 …… 井上高志 (警視庁・警務部長)
田中靖 …… 五王四郎 (警視庁・総務官)
堀江邦之 …… 山口良一 (中根署・係長)
沢田泰造 …… 園岡新太郎 (中根署・警察官)
土屋公示 …… 芦沢礼多 (中根署・警察官)

滝浪正輝 …… 加藤晴彦 (無職・ホームレス、偽名・立野尚人)
富田明美 …… 李千鶴 (滝浪正輝の同棲相手)
柴本恵美 …… 尾上紫 (NPO法人もえぎの色の会)
矢島安彦 …… 古山憲太郎 (滝浪正輝の名義を購入)
加藤樹里 …… 田中美晴 (カワイイ女子高生)
アミ …… 岡村いずみ (メガネ女子高生)
ユミ …… 寺山葵 (ロンゲ女子高生)
米田 …… 兒玉宣勝 (中根署平町交番)
増田直由 …… 加藤裕 (宝石店の警備員)
蕎麦屋の店主 …… たんじだいご
DVDレンタル店の店員 …… 霜山多加志

小森敬仁、細野今日子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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