相棒11
(2012年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、戸田山雅司(2)、太田愛(3)、櫻井武晴(4)
ハセベバクシンオー(5)、守口悠介(5・協力)、徳永富彦(6)
監督・和泉聖治(1)(3)(6)、近藤俊明(2)、東伸児(4)、田村孝蔵(5)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





 

第6話 交番巡査・甲斐享
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日頃からお世話になっている組対5課の経費申請の手伝いをする
特命係の二人。そんな中、トオルの元に中根署の係長堀江から
連絡が入る。6年前にストーカー被害を訴えていた奥山深雪
(旧姓:高田)が19日の午後6時頃頸部を切られて出血性ショック
死したという。更に死亡した後にも4カ所も切りつけられている
との事で強い恨みを持つ物の犯行だと判明する。当時深雪に
ストーキングしていた久保亮二(当時25歳・プログラマー)の
行方を捜す事になる。

トオルが凄い勢いで右京と交わり有っている感じがする。
前相棒だった神戸尊がドラマに溶け込むまで結構な時間を要し
たので、流石に役者として多くの経験を積んでいる成宮寛貴
くんの演技力に依るところも大きいのか。右京とはまた違う
感じの若さと人間性を持つ所が、上手く合致している。

前回書いたように、トオルの派出所時代の繋がりからの事件
導入部は悪くない。大規模で派手な事件になりすぎず、且つ
特殊すぎる状況ではないという所が好感触。

事件としての違和感は至る所に散見され、如何にもインターネ
ット時代の素人が学んだ技術によってアリバイ工作・殺害現場
を工作した感じの内容だった。

初対面でほぼ目星をつけてしまう辺りも右京らしさが出た所。
右京がトオルの成長を見守る中で、そんな着眼点にも気がつか
ないのかとする失望感と同時に、殺人事件に不要な感情移入を
する事への危険性を上手く知らしめるものが有った。
右京としては独自に事件解決までのプロセスを固めつつ、
トオルにその事を実感して欲しいとする親心として見守っていた
部分が有ったのだろう事が伺える。

右京が夫の奥山誠にしか視線を傾けていなかったことも明らか
で、シャツの色なり犯行時刻が夫が帰宅する時間帯・午後6時
であるとする辺りの違和感だったり、初動捜査に於ける
着眼点として十分なくらい違和感の有るネタを仕込んでいて、
自然な導入部が存在していた。
その後の流れは、時代性というものを上手く盛り込んだ犯罪
トリックだったと思う。正直、別の場所に設置してある防犯
カメラの映像を調べれば、簡単にアリバイトリックは崩せそう
な感じだね。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)
田丸寿三郎 …… 品川徹 (警視総監)
井出実篤 …… 井上高志 (警視庁・警務部長)
田中靖 …… 五王四郎 (警視庁・総務官)
堀江邦之 …… 山口良一 (中根署・係長)
沢田泰造 …… 園岡新太郎 (中根署・警察官)
土屋公示 …… 芦沢礼多 (中根署・警察官)

奥山誠 …… 賀集利樹 (大企業の御曹司だが深雪と結婚する為縁切
り)
奥山深雪 …… 石原あつ美 (妻、被害者、旧姓高田)
久保亮二 …… 小林高鹿 (6年前の2006年11月4日逮捕されたストー
カー)
奥山大輝 …… 須田瑛斗 (息子、宮ヶ丘病院入院、再生不良性貧血
)
中條江美 …… 渡辺樹里 (所轄の婦警)
奥山浩 …… 川端槇二 (父親)
奥山久美子 …… 泉晶子 (母親)
古川裕之 …… 加藤満 (誠の会社の上司)
田中良典 …… 竹内和彦 (カイトの派出所勤務時代の同僚の)井上
祥代 …… 石原理衣 (本社勤務の誠の協力者)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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