相棒11 (2012年10月期・テレ朝・水曜21時枠) 脚本・輿水泰弘(1)(9)(10)、戸田山雅司(2)(12)、太田愛(3)(11) 櫻井武晴(4)(7)、ハセベバクシンオー(5)、守口悠介(5・協力) 徳永富彦(6)(13)、金井寛(8)、酒井雅秋(14) 監督・和泉聖治(1)(3)(6)(11)、近藤俊明(2)(7)(8)、東伸児(4)(14) 田村孝蔵(5)、安養寺工(9)(10)、近藤一彦(12)(13) プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通 音楽・池頼広 http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第14話 バレンタイン計画
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特命係は中園参事官からの頼みで私立中学、慶明中の警護に
当たることになる。事情を聞くとこの学校の裏サイトに、
バレンタインデーに計画を実行する旨の書き込みが有った
のだという。調べているウチに予告の8時30分が来ると
突然国内放送のスピーカーからジャズの曲が流れて、屋上から
垂れ幕がかかり、そしてチラシがバラまかれる。すぐに警備
していた教師が現場から逃走する男子生徒を追いかけるが・・

バレンタインデーの日に爆破予告が有り、捜査に乗り出す特命係。
しかしいざその時になると、復讐成功と書かれたチラシがバラ
まかれ、屋上には希少価値の高いジャズレコードが割られて
いるだけだと判明する。果たして誰による何の為の復讐なのか。

それぞれに持つ心の傷を浮かび上がらせるもの。
自分らしさを取り戻す為に必要な過程とはいえ、最近は書き込み
一つで大事件・逮捕劇になってしまう世知辛さが存在し、
随分と大事に発展してしまったなと思わせるものが有った。
中学生が復讐と称して行った事自体は、中学生らしいものが有り
猟奇性を帯びて誰かを傷つけるものという形のものではなく、
自分の心の内を発散する為の行為だったけれど、言葉一つが事件
を大袈裟なところに追いやってしまうものが有るなと思わせた。

自分の心の内をさらけ出せる場所というのが、昔よりも遥かに
多くなった感じもするけど、人が生きるために必要な心の拠り所
なり、居場所の存在が改めてクローズアップされた格好だった。

皮肉にも先日まで放送していた「高校試験」で教師役に徹して
いた阪田さんがそんな問題を起こす生徒の父親として出演し、
「家族のうた」でバラバラになった家庭の再生物語を描いた
酒井雅秋さんのシナリオだった。酒井雅秋さんが相棒の脚本を
担当するとは意外だったけど、彼が担当した「絶対零度」は刑事
ドラマとして面白い内容だったし、相棒の中でも上手い事溶け込
んでいたような感じもする。

3年前の事件が発端で家族がバラバラ。
人の命の大きさを感じさせるものがある。
因果関係も面白く出来ていたし、心の傷だけでなく、手の傷の
真相を探るウチに事件が解決していくというのも上手い段取り
だったかな。

ちょっぴり不自然なのは、目撃者の男性にそこまで責任を背負わ
せるのかという事と、ジャズレコードの裏に入っている紙の中に
犯行計画・兄の心情が描かれていた事かも。

そういえば昔アメリカの映画で「バレンタイン」というタイトル
で生徒に復讐する物語が有ったね。検索してみると「ブラッディ
バレンタイン」という名のホラー映画も有る様なので、愛を感じ
させるこのイベント時期に事件が起きるという設定もそう
珍しくないのかも。


北村匠海さん
http://ameblo.jp/masaki-to-takumi365/
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山口あゆみさん、阪田マサノブさん
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葵わかなさん
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近藤愛澄さん
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