悪夢ちゃん (2012年10月期・日テレ・土曜21時枠) 原案：恩田陸（『夢違』より） 脚本：大森寿美男 音楽：横山克 チーフプロデューサー：大平太 プロデューサー：戸田一也、千葉行利、大塚英治 演出：佐久間紀佳、猪股隆一、菅原伸太郎 http://www.ntv.co.jp/akumu/

第8話 魔女ト未来少女ハルカゼ反逆ノつぶやきデ夢破壊
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マスコミは予知夢を見て事件を解決する女児の存在をフォーカ
スし始め、学校内では結衣子が該当者ではないのかと疑いが
もたれる。彩未は自分が教師としての資格は無いと辞職を
願い出るが、途中で教職を下りる理由を子供にきちんと説明
出来るのかと問われ、思いとどまるよう言われる。
そんな中で、生徒の一人であまり友達のいない孤立無援の
少女・杏奈が顔にあざを作ってくるのを見て、虐待の存在を
疑われていく。杏奈本人はそれを否定するが・・・

彩未先生の過去と今回のエピソードを重ねてしまうという辺り、
何だか最終回みたいなネタ。
単なるイチ生徒の夢なのに、妙に彩未の過去とオーバーラップ
させすぎていて逆に違和感を覚える構成だった。

彩未の過去や能力の謎がようやく解けた事で、新たな自分を
発見していくものだったけど、過去の記憶は人格を形成する
要素でもあり、欠けたままの記憶だと、本当の自分は
受け入れられないとするくだりは良かったと思う。

夢は夢。現実は変えられるとする主張は伝わってくるところ
が大きいし、彩未の役割がイマイチ分かりづらかったドラマ
だけど、夢の中で自由に行動して見たい夢に入り込む事が
出来る様になったという辺り、ようやくこのドラマの彩未先生
のスタンスが見えたのかなと思う。正直、これまで彩未先生
が何故結衣子を助ける事が出来るのかというアンサー部分が
曖昧だった。

彩未と結衣子は同じような能力を持つとするけど、明らか
に両者は違うスタンスが存在していて、その辺の主張は
イマイチ説得力が無かった。そして今回主役となった杏奈
自身も別の意味の能力を発揮していた感じ。

シュールなコメディ部と比喩的な例えが微妙な感じがするので
やはり好みは分かれそうだね。