悪夢ちゃん (2012年10月期・日テレ・土曜21時枠) 原案：恩田陸（『夢違』より） 脚本：大森寿美男 音楽：横山克 チーフプロデューサー：大平太 プロデューサー：戸田一也、千葉行利、大塚英治 演出：佐久間紀佳、猪股隆一、菅原伸太郎 http://www.ntv.co.jp/akumu/

第9話 仮面のヒーローと邪悪な人魚謎と呪いの神隠し！
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授業中の課題の絵を描いた生徒達。
潜在的にある遠い記憶を描いた子供達の中で、結衣子の描いた
白い十字架と羽根の付いたブランコの絵を見て、七海と奈央
は結衣子もあの場所に行ってモデル写真を撮影したのか?と
問う。結衣子としてはそういう意図は無かったのだが・・・

夢を見てからトラブルに対処するというパターン以外の
導入部が示された物語だった。

ドラマとしては施設長が国際的誘拐組織に関与しているのか
どうかが興味の示す点か。

彩未が主人公なので仕方が無いのかも知れないが、現実に起き
ている事象が全て彩未の過去に精通していくところなど、
かなり違和感の有る流れとして存在している。彩未が自分の責任
なのかと自問自答していく流れに繋がるところは悪くはない
し、潜在的に存在している記憶を呼び起こすという流れは
面白いので、彩未と結衣子の流れがリンクする一面は良く
出来てはいるんだけどね。

志岐が研究を公にすることによって、想定しうる問題点が表面
化されて、予知夢を見る人物が狙われてしまうという流れが
有ったけど、ショッカーみたいな敵が現れて連れ去っていく
描写など、日本ではありがちだけど、もう少しなんとかならな
いのだろうか。仮面ライダー世代が物語を作っていると
こういう描写になるのかな。モモクロを使った意味にも繋がっ
て行きそうなエピソードだし、戦隊ヒーローが沢山出てくる
辺りもその辺を狙っているのだろうけどね。

また問題が起きている事を示す夢の抽象化作業が、ちょっと
幼稚っぽい所が有るのが気になるけど、やはりドラマの放送枠
の関係上仕方が無いのかな。まぁ今更これを言ったところで
既に最終章に入っている訳でどうしようもないけど。

各々のキャラクターの面白さや良さは伝わってくる所も多い。
特に教師が一体となって生徒を守るという流れは良かったと
思う。ただしっかりとした説明もされぬままで一人の生徒を
監視している所を見ると、教師達も納得して協力してくれるも
のなのだろうかと思う所も有る。