クレオパトラな女たち
(2012年4月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本:大石静
演出:岩本仁志、猪股隆一
チーフプロデューサー:田中芳樹
プロデューサー:山本由緒

http://www.ntv.co.jp/cleo/





第2話 理想のおっぱい
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出勤途中の峯太郎は、片方のまぶたに接着剤でつけて痛がって
いる娘の姿を見て、クリニックで治療することになる。
保険の利かない治療故に、5万円の請求をすることになり、
問題になるが、結果として峯太郎が払うことに・・・
そんな中、マリの助手として乳房再建手術に加わることになる。
ようやく峯太郎にとっては、医師としての冥利に尽きる仕事を
こなすが・・・

ホスト・ホステスもののドラマと同様に、美容・整形をテーマ
としたドラマ自体には全くと言って良いほど個人的に興味が
沸かないものが有るのだけど、ドラマを見ていると上手く作っ
て有って、整形の是非だけでなく、人間関係に於いても興味
深い流れが存在する。

大学病院と形成外科医の違いなどが主軸として描かれて、
互いにその利点や欠点などを抽出して、今日の整形事情も含めて
リアルに描かれていると思う。

端から見ていると金の亡者にしか思えないビューティークリニ
ック。保険が利かない診療だからこそ儲からないのではないか
と思いきや、実際にはクリニックに言い値の世界が有って、
その値段設定は青天井状態。見ているだけで解せない感じは
多分にしてくる。

場所柄仕方がないのだけど、整形に関して何の違和感もなく会話
している人たちを見ていると、まるでここで働いている職員達は、何か
の新興宗教で洗脳され、取り憑かれているものが有るのではない
のかと感じる主張も多々あるけど、時々それらが真理を突いていて
見逃せない主張に感じるからこそ、面白く見られるのかな。

ただ逆に常識外の人間も多く集まってきているのも確かなもの
で、その辺で上手く整形の是非を問う状況を作っているのかな
と思う。

市井睦の義母は、彼女の事を医者ではないと孫に語って聞かせ
ていた。また子供に対しては整形出来ない事情なども含めて、
ごく当たり前に感じている一般人の主張を取り入れて、上手く
葛藤を起こしている。

エンディングで美に対する意識を一般の人たちにインタビュー
する姿はドラマではよく使われる演出だ。近年では高齢出産
がテーマだったTBSの生まれる。で使われた手法だった。

意外と思っているよりも鏡を見ている人は少ないのね。

ビューティー・サージャリー・クリニック(BSC)

岸峯太郎 …… 佐藤隆太 (32歳、形成外科専門医)
市井睦 …… 稲森いずみ (40歳、No.2の腕利きの美容外科医)
湯川マリ …… 余貴美子 (56歳、クリニックの院長)
岸谷葵 …… 北乃きい (23歳、勤務するナース)
黒崎裕 …… 綾野剛 (32歳、峯太郎の自宅に同居している友人)
富坂昇治 …… 三浦翔平 (24歳、血液検査会社・メディエット)
村松春 …… 宮地雅子 (45歳、フリーの麻酔科医)
岸慎太郎 …… 山崎一 (60歳、峯太郎の実父・借金)
星田美羽 …… 芦名星 (28歳、勤務する医師)
土井珠子 …… いせゆみこ (33歳、勤務する栄養士)
中尾志野 …… 奥田恵梨華 (29歳、勤務するナース)
佐藤綾香 …… 杉本有美 (25歳、クリニックの受付)
田淵もえ …… 小篠恵奈 (21歳、クリニックの受付、読者モデル)
市井達也 …… 佐藤瑠生亮 (睦の息子)
市井克也 …… 神尾佑 (睦の夫)
市井真知子 …… 岩本多代 (睦の義母)
看護師 …… 宮本京佳 (BSCの看護師)

佐藤景子 …… 銀粉蝶 (乳房再建手術)
小杉文乃 …… 笠木泉 (母親)
小杉えりざ …… 石井晏璃 (娘、一重まぶたに悩む子)

梅井彩、桧垣実莉

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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