クレオパトラな女たち
(2012年4月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本:大石静
演出:岩本仁志、猪股隆一
チーフプロデューサー:田中芳樹
プロデューサー:山本由緒

http://www.ntv.co.jp/cleo/





第7話 通じ合う二人
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マリが乳がんの手術で二週間ほどクリニックから居なくなる
事で、それぞれの医師の負担も大きくなり、医師の峯太郎と
睦は互いに残業することも多くなる。いつもは定時に帰宅して
いた睦が遅くまで残る姿に驚く峯太郎。そんな中、峯太郎が
睦の事を好きであり、その気持ちを気づかぬフリをしている
彼に対して苛立ちを覚える黒崎だった。

少しずつ見せ始めた峯太郎の女性に対する心変わり。
認めたくなかった女性に対する恋心も、自分自身の気持ち
に向き合い、周りからの後押しもあって、それを認めて
告白に繋げていくというもの。

マリや星田のエピソードを通して、結婚対する価値観の多様性
を描いているけど、その中間に居るであろう峯太郎と睦の
物語は、互いに上下関係もなく、対等な気持ちで向き合える
存在という事で、良い感じの二人に見える。

このドラマの下地が整形でなければ、素直に楽しめるドラマ
になったのだろうし、一般受けするようなドラマになったの
だろうけど、なんとも複雑。

形成外科医に飛び込む人たちが、如何に人生に於ける奇跡を
求めているのか。認知症の老夫婦の物語は、その一つの形を
描いたのだろうけど、気持ちは分かるがやや突拍子もない
感じにも思える。しかしそこまでして愛情を示されると、
結婚も悪くはないと思えるところまで繋がっていくのだろうね。

葵と黒崎の存在がここに来てとても興味深く感じられたし、
ある意味裏で物語を引っ張っているのが、この二人だよね。

ドラマは縮小されてしまったけど、縮小された分の話って
どういうネタだったんだろうね。マリの乳がんの流れは多少
早急さはあったけど、そんなに違和感なく描かれていた。
最終的にはマリの乳房再建ネタも描くつもりだったのかな。

ビューティー・サージャリー・クリニック(BSC)

岸峯太郎 …… 佐藤隆太 (32歳、形成外科専門医)
市井睦 …… 稲森いずみ (40歳、No.2の腕利きの美容外科医)
湯川マリ …… 余貴美子 (56歳、クリニックの院長)
岸谷葵 …… 北乃きい (23歳、勤務するナース)
黒崎裕 …… 綾野剛 (32歳、峯太郎の自宅に同居している友人)
富坂昇治 …… 三浦翔平 (24歳、血液検査会社・メディエット)
村松春 …… 宮地雅子 (45歳、フリーの麻酔科医)
岸慎太郎 …… 山崎一 (60歳、峯太郎の実父・借金)
星田美羽 …… 芦名星 (28歳、勤務する医師)
土井珠子 …… いせゆみこ (33歳、勤務する栄養士)
中尾志野 …… 奥田恵梨華 (29歳、勤務するナース)
佐藤綾香 …… 杉本有美 (25歳、クリニックの受付)
田淵もえ …… 小篠恵奈 (21歳、クリニックの受付、読者モデル)
市井達也 …… 佐藤瑠生亮 (睦の息子)
市井克也 …… 神尾佑 (睦の夫)
市井真知子 …… 岩本多代 (睦の義母)
看護師 …… 宮本京佳 (BSCの看護師)


明星真由美、加藤美智子、野村信次、井上拓也、本澤琢魅

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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